スェーデン

Sweden



スウェーデン 国連の調査での幸福度ランキング世界10位

写真はすべて講師撮影です

紅葉のグラデーションがあらわれるたびに車を停めてシャッターを切ってしまう。父親や母親も、もしこの場にいたならこの大自然に惹きつけられただろうなと思った。

ふと通りかかった小さな小さな町。

そこにある墓地にはたくさんの花が植えてあった。 その場所はあまりにも美しく、死者を想う人々の愛の深さを想像するとなんだか泣きそうになる。

フィンランド〜スウェーデン〜ノルウェーと5000kmぐらいのレンタカーの旅。

見知らぬ土地の運転も楽しいし自分の好きな所で車を停めてゆっくりできるのも嬉しい。ヘルシンキ(フィンランド)〜トロムソ(ノルウェー)間が1356km。

道路沿いにある川のほとりに遊歩道のようなスペースが作ってあるのだが、景観を損ねたり、環境にダメージを与えるような無駄なものが一切ない。 遊歩道の通路を作っている木材の接合にもプラスティックなど一切ないし、金属のボルトさえ使っている形跡が見えず、木製の留め具で繋ぎあわせる徹底ぶりだ。ここにも北欧の人々の美意識や環境との共生のスタイルを垣間見ることができた。

地球の最北端の国の一つであるこの場所では、時期によっては太陽が沈まない。

9月の初旬では、大きく開けた草原のような光景に夕陽がオレンジ色に溶け落ちる様子が見れたと思ったら、そのまま2時間ぐらいは太陽が同じ位置にいて、まったく沈まない。 これはドライブしながら見る光景としては本当にSF映画の中の違う惑星に来たような感覚になる。 車中にかける音楽がさらに気分を盛り上げる。

夜10時だか11時だかについに太陽が沈んだ。 大草原の道沿いのスペースに車を停めて車中泊の準備をする。 大きな街からは何百キロも離れたこの地域ではこの時間帯に車が通ることはほとんど無い。 歯磨きをしながら暗い空を眺めていると突然オーロラが出現した! オーロラはノルウェーまで見れないだろうと思っていたので驚いた。 頭上で渦巻いたり、揺らめいたり。 慌ててカメラを取りだしてその美しい光にシャッターを切った。