新型コロナウイルス感染症

2020年4月20日





新型コロナウイルスの感染者が増加し続ければ医療システムが崩壊する可能性があります。

厚生労働省が全国の医療機関などに出した通知は、医療現場で潜水用のシュノーケリングマスクを代替品として使用したり、アルコール消毒液の供給が不足しているためアルコール度数の高い酒(ウォッカなど)を代わりに使うことを認めるという非常にショッキングな内容でした。

医療従事者向けのガウンが足りずゴミ袋で代用したりという状況で、大阪市長なども市民にレインコートや雨合羽を寄付するよう呼びかけるなど事態は深刻です。

covid-19のパンデミックが世界を一瞬で飲み込んだのは、感染者の80%が軽症や無症状であることからまったく気づかずに感染を拡大させてしまうからです。 自分も無自覚で感染しているかもしれないという前提で行動し、仕事など以外ではできる限り他人との接触を避けるべきではないでしょうか。

全国の医療従事者の方々は、増えていく感染者を受け止めながら命がけで現場を支え続けてくださっていることを忘れてはならないと思います。

医療システムが正常に機能しなくなれば、新型コロナウイルス感染症以外の病気や怪我などでも死者が増えるということを我々一般人もしっかり自覚するべきだと思います。

一年でも二年でもこのまま経済活動を制限しながら緊急事態下の生活を継続し、ワクチンの開発や既存の薬の有効性と安全性の立証などを待つのか、それともリスクの高い人々を安全に隔離しつつリスクの低い国民はどんどん感染しながら労働力として経済を回し、集団免疫の獲得を目指す方針などに転換するのか。 この先どういう形で事態が収束するのか先は見えていません。

生活インフラの職業の方々は休業などできません。

そういった方々の健康リスクが少しでも下げられるように、そして医療従事者の方々の安全が保たれ医療の崩壊が避けられるように、私たち一人一人が少しでも責任ある行動を意識することが第一歩ではないでしょうか。

出典 北海道新聞