ローマ

Roma


写真はすべて講師撮影です





カソリック教会の総本山であるバチカンではテロの警戒かものすごい警備でものものしい雰囲気だった。

ローマではイタリア人の気質というかいい加減な管理体制というか日本では考えられないような体験が幾つかあるが、その一つが新幹線的な電車の出発時刻がなんの説明もなく16分遅れて、しかも、出発前に、突然アナウンスが流れそれまで乗り込んで待っいた乗客全員が違うホームの違う電車に乗り換えさせられたりした。 飛行機の出発時間に間に合わせる必要がある時などは常に余裕を持って乗り継いだ方が良い。


ローマはひったくりやスリの被害がとても多いと警告されていたのだが、夜遅くローマの駅の裏の路地を、肩からは一眼レフのカメラを下げて手にはiPhoneのナビを見ながらホテルを探していると、人通りの少ない路地で何度か曲がってもずっと同じ距離(10mぐらい)で歩調を合わせて後ろからピッタリついてくる男がいた。 他には誰も人が歩いていない状況だったので、彼が同じ距離で、追い越しもせず遅れもせずに、どこに曲がっても一緒についてくるという行動は明らかに襲撃のタイミングを計っているのだと理解できた。 なので素早くiPhoneとカメラをバックパックに片付けて、より街灯の明るい方に出て、後ろを振り返ってしばらく彼の様子を観察していたら、向こうも立ち止まって水を飲むふりなど1分ぐらいしていたが、その後諦めて反対方向に去って行った。 この他にも、日中でも明らかに異常に距離を近付けてこようとする人間が時々いたが、彼らはスリなのだろうと感じた。 すれ違ったり追い越したりするためには空間に十分に余裕があるのに近づいてくる人間は要注意と学習した。  ヨーロッパでは、イタリア(特にローマ)以外ではこのような犯罪の気配は感じられなかった。 バルセロナが一番夜中でも街を歩いて安全な雰囲気だったが、パリにしろ北欧にしろこのような危険な気配は感じたことがなかった。 ローマ駅の裏のエリアではどんなに安くて小規模なホテルのセキュリティであっても、外部の通りから建物に入るドア、建物内部のドア、自分の部屋のドア、の3つに厳重なロックがあった。