一瞬の風
2010年5月30日
もし今日が人生で最後の日だったなら
今という時間を大切に生きるために、そんなことを意識することがある
だけど現実の人生というのは、来週の仕事のために準備をしていたり、来年の旅行のためにお金を貯めていたり、日々の焦点を現在だけに合わせることはない
それでもこの話がとても深い意味を持つのは、どんなに幼い子供でさえも、確実にいつの日か死にゆく運命であることに変わりはないという事実があるからだ
永遠につづくように思われた少年少女の時間はいつのまにか思い出になり、まるで魔法がかかったかのように大人になると、時計の針は有り得ないスピードで加速していく
時の流れというものは、過ぎ去ってから振り返って見ると、どこか非現実的な幻みたいだ
いつのまに「今日」という日になったのだろう
いつのまに「今」になったのだろう
一瞬で過ぎ去ってしまう風のような人生を誰もが生きているのだ
それならば
それならば、本当に心の底から信じることだけを大切にしよう
いままで日々心を悩ませていたいろんな物事の大半が、実はどうでも良いことだと気づく
過ぎ去ってしまう風の中で、すべての人や物事にそなわった両面性の悪い方だけを意識してしまい、腹を立てたり恨んだり責めたり、そんなことをしていたくはない
この星のこの時代に
奇跡的に吹いたこの一瞬の風の中で
「あなたに出会えて本当に良かった」と 一人でも多くの人に言いたい