夢について

2009年6月19日





だれか新しい人に知り合うとかならず訊いてみたくなる質問がある。

「あなたの夢は何ですか?」

あるとき、バーのカウンターでとなりあわせた男性といろいろな会話をした。

彼は僕とは全く違うタイプの人間のようだったし、趣味も合いそうな雰囲気ではなかった。 特にこの人と会話をしたいとは思いもしなかったのだが、目が合ったので挨拶をして社交辞令的な会話を少ししているうちにいつのまにか彼の世界に引き込まれた。

養護学校で長年障害児たちを教えてきた彼は、10数年に渡り重度の自閉症の子供たちと音楽療法によってコミュニケーションをとろうという試みに情熱をかたむ けてきたという。 自閉症の子供たちの中には自分以外に「他人」という人間が存在していることを認識できないという重度なケースもあるらしい。 そんな子供たちがある一定の音に対してだけは反応を見せると言う。 太鼓やいろいろな楽器を使って子供たちの心と触れ合うことが彼の夢なのだった。

外 国人と英語で会話をする時も、その人にとって素晴らしいと思うことについて語ってもらえると嬉しい。 一期一会というように、ある人との出会いはその場限りで二度とは会わないこともある。 たとえば同じ5分間だけの一瞬の会話ならば、軽い世間話よりもいきなりその人の核心に迫る質問をするのもアリなんじゃないだろうか。 お互いの世界では何が一番大切に見えるのかを伝え合ってみる。 そういう話をするときは誰でもキラキラと輝くし印象深い会話になることが多い。 人生の夢、心を動かして幸せな気持ちにさせてくれる物事。 そういうことを語り合う会話が好きだ。