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サーフィン写真






2011年12月30日

久しぶりにクオリティの高いリーフLでサーフィンできた。

午前中は乗れる波は次から次へとあったが、YD君はセットの中の一番ハードな波だけを攻めていて、かなり激しい掘れ方をする波のテイクオフで何度もパーリングしたり、チューブの中でワイプアウトしていた。 YD君がこれだけやられることは年間で数回ぐらいしかないので、この時間帯のハードさを物語っていると思う。 YD君は最近、トップでの技に対するアグレッシブさが増していて、リップの蹴り込みがすごい。 たしかなスキルに裏付けされたYD君の確実な進歩にシーズンごとにワクワクさせられる。 YD君は現在でも大きな大会で結果をだせるトップアマの実力だが、壁にブチ当たるような印象は 全くなく、これからもいくらでも上手くなるのだろうという期待は高まる。 僕が入った頃から潮も少し満ちてきて、徐々にブレイクの厳しさは和らいでいった。 今日は、久しぶりにOG君と会えたのが嬉しかったが、相変わらずの満面の笑顔でいっしょに海に入るだけで楽しさが倍増する。OG君もこのクオリティの波には久しぶりにありつけたらしく、多少カンが鈍ったとは言っていたが思い切りの良さは健在だった。 仲間内で今年一番目立った変化を遂げたサーファーはAJ君だと思う。 AJ君のレールワークはドライブ感が増してきていて、今までとはスピードが違っているし、スタイルのイメージもかなり完成させているようで、陸上での練習が海で発揮できているのが今日もわかりやすい感じだった。来年以 降の大きな進化が楽しみだ。 KR君は最近、ボトムへの降り方も違うし、ターンの質もグレードアップしているので全体的なスピード感が増している。 今日もキレのあるサーフィンを見せてくれていたが、さらに、ここからの大きな進化はかなり期待できると思う。 今日一番すごいシーンはKP君のグラブレールでのチューブライディングだった。 フロントサイドでも軽くパーリングしてしまいそうな、超ホレホレのレイトテイクオフに完璧なタイミングでレールをねじ込む技術がまさに一流だった。 あそこまで波が切り立つとそこにレールをセットするのは本当にそれだけで高度な技だ。 今回の波はインサイドセクションの岩棚だったのだが、テイクオフの瞬間から浅い地形で波のリップが前に飛び、かなり まんまるのチューブを形作った。その波の形に身体の体勢をちょうどぴったりと合わせたKP君の身体はまさに、波が崩れる最初の瞬間からチューブの一部として完全に一体化してしばらく走り続け、僕らが息をのんでいる目の前で見事にメイクしてしまった。 一年後のKP君はどこまでいっているのか楽しみだ。 ITO君はテイクオフがパワーアップしている。 今までだったらやられていたはずの波にも果敢に攻めてメイクする姿が今日も印象深かった。 特にITO君は掘れた波で引くシーンがあまり見られなくなった。

OMT君もレールを使うことを意識して練習しているので、そろそろ変化があるかもしれない。リラックススタイルのMNB君も楽しそうに乗っていた。

久しぶりに長時間のサーフィンを楽しみ、もう 体力の限界かな、だけど、もう少し・・もう少し乗りたいのに・・と思っていた頃に、僕の大好きな応援団が登場してくれた。 彼らの登場で僕も仲間達も一気に楽しい気分が上昇!

さっきまでパドルもできなかったのに、楽しい化学物質が脳内に分泌されて一気に復活してしまった。 僕らが一人ずつ乗るたびに喝采してくれたりガッツポーズや拍手してくれたりして僕らを盛り上げてくれた。 こんな感じで僕にとっての今年の乗り納めは最高のセッションで終えることができた。 夜はKR君KP君AJ君JKちゃんといっしょにご馳走を食べて爆笑の時間を過ごした。 最高に楽しくて、最高に幸せな時間だった。 僕の大切な仲間達、今日会えなかった人たちも、いつもみんなのおかげで僕は本当に幸せです。 来年もよろしくお願いします。 ありがとう!! I love you!!

講師キャプテンメモ




2011年12月28日

今朝はYD君から最高の波が来ていると電話があった。 今日が仕事納めなので、気分も高揚してポイントに行ったが、波は朝一のわずかな時間の後はウネリがどんどん小さくなってしまって、ブレイクのコンディションも悪くなり、YD君もすぐに上がってしまった。 それでもセットを待てばたまにそれなりに乗れる波が来ていたので、リハビリもかねてしばらく練習した。 今日は少し調子が戻りつつある気がして良い感触だった。 絶好調の50%ぐらいまで戻ったような気がする。 終了間際に一度だけ、けっこう掘れたフェイスでトップターンを決めたのが今までに無い感覚だったような気がしてその瞬間は「やった!」と思ったのだが、今振り返ると、どうだった のだろう。 ずっと不調でそういう攻め方をしていなかったので、新しく感じただけかなという疑念がある。 これが本当に新しい動きなのかどうかは、もう何回か同じ攻め方をしてみればわかると思う。 どちらにしても、掘れたセクションでカーヴィングをしたいという想いはずっと持っているので、どんどん攻めていきたい。

当教室講師 Memo 2010 12月





2011年12月27日

ここ最近土日も仕事をしていて、来月のレッスンプランに少し貯金のような余裕ができたのと、翌日が仕事納めだということもあり、かなり久しぶりに朝一から波乗りをした。 今朝のリーフLはコンスタントにミドルでブレークするぐらいでウネリのサイズは充分だったが、違う向きのもの二つが常に重なっているようなウネリで、ほとんどの波のブレイクは良くはなかった。前が落ちて抜けられずにつかまったり、強いカレントの中、でかすぎるセットをスルーしたりパドルばかりしてるコンディションだったが、何本かたまたま入った奇麗な波を捕まえた。印象に残ったのは、ITO君の捕まえた波。 かなり分厚いうねりでパワーも十分で、波質も極上だが、ミスをすると 怪我をしそうなハードな波。そんな一流の波の、大きく深く口を開けたチューブの出口のほんの先を軽くトリミングしながら流しているという乗り方だったが、ITO君は最近スタイルも良くなってきているが、今回の一本は今まで見た彼のライディング中で一番カッコ良かったし、彼のライディングで興奮したのは初めてだったので、これからそういうライディングが増えることを期待してる。 チューブを逃していることに関しては残念なのだが、大潮の潮も引いていてすごい水抜けで、かなり先までド迫力の凶暴なショルダーが張りまくっていたので、ストールをしてチューブにあわせるのはかなりの度胸が要る状況だったと思う。結果として前は落ちずに、張ったままのショルダーは最後まで完璧なバレルを形成 し続けたのだけど、僕が乗っていたとしても落ち着いてバレルに合わせるライン取りができたかどうか自信がない。 後から参加のYD君はボトムターンのうまさに感心した。 KR君もキレが増していてスピードが乗ってきている。 OMT君はもっと身体を倒してレールを使うことを意識している。 SHTさんは波のリップに叩かれて、ヒザと腰を痛めていた。




2011年12月23日

北ウネリのレフトのリーフ かなりクセがあって、水もたまっていて、良い波とは言えないコンディションだったが、乗ってしまえばやはり気持ちよい。

今日はAJ君のトップターンがカッコ良くて、レールを長く埋めたままで体重を載せていくのが以前よりもかなり進化していたので加速がさらにアップしている。 KR君、KSK君、MNB君、OMT君などもみな調子良さそうだった。 僕のライディングは1本も良いものが無かったのでちょっと悔しい。

当教室講師memo 2010 12月




2011年12月9日

ライトのリーフ 時化で海底から引きちぎられた海藻のネットがうじゃうじゃ浮かんでいた。 今日は雑念と不調の悪循環に囚われた日だった。 海藻のネットが多かったので、良い波にテイクオフしても、好きなところを走れなかったり、プルアウトするしかないということが多かった。 だが、それ以前に、テイクオフの位置がぜんぜん悪くて、おまけにパドルが遅すぎて、早いブレークにことごとく捕まってしまった。 そんなリズムになっていくうちに、心が純粋にサーフィンを楽しむところからいろいろな仕事の悩みなどにうつろいゆく感じになり、そうするとさらに集中が欠けて、それでまた乗れない、という繰り返しになってしまった。 仕事前の90分に 軽くサーフィンをして、すっきりスタートというつもりが、なんだかボロボロのサーフィンで落ち込みがちな出勤になってしまった。 サーフィンはメンタルがとても大切だ。 特に冬場の短時間のサーフィンでは、朗らかに楽しむ姿勢や、集中力は本当に必須だと思う。 ShtさんKR君AJ君YD君KP君とみんな調子は良さそうだった。

一番印象に残ったのは、KR君のレイトテイクオフだった。 大きなセットでポジショニングがイン過ぎたので、パドルも少なめでホレホレのテイクオフをぎりぎりで決めたが、そのきわどさは見ていて気持ちよかった。

当教室講師 Memo 2010 12月




2011年12月2日

レフトのリーフ

今日はボードのクセというか、特質のことが気になった。 今日乗ったのは、最近使い始めたボードで、今日で5回めぐらい。 一つ前のボードとほとんど同じスペックなのだけど、今回のは今までと同じ体重のかけかただとボトムターンがうまくいかないのだ。 前足への加重を少し控えめにして、デリケートにボトムターンに入る感じにするとちょうど良い。 ボードのよって乗り方は千差万別なので、違うものに乗る度にいろいろな発見ができて面白い。 このボード、乗りこなせばどんな動きをしてくれるのか楽しみだ。 自分のサーフィンの調子を取り戻すとともに、このボードの感覚をつかんでいきたい。 YD君は今日も大きなバレルの中 で絶妙なストールをしてメイク。 ITO君はスタイルが少し進化していたと思う。 OMT君も攻めるラインが前より少し良くなってきている。

当教室講師memo 2011年12月2日(Rさん撮影




2011年12月1日

久しぶりのライトのリーフ

しっかりとしたウネリに潮まわりもピッタリ合って水抜けの良い最高の波だった。 KR君とAJ君はリップを狙って攻めていたし、KP君はチューブやフィンを抜くリップ、YD君はバックサイドでグラブレールのチューブを狙っていた。

僕は久しぶりに横にブンブンかっ飛ぶ波で、思い切りスピードに乗って大技にいきたいところだったけれど、ボードの動きに身体がついていけずに、細かいレールワークがうまくいかないことが何度かあった。 ボードがす~ッと

、ボトムに向かっているのに、合わせて体重を落とせずにラインの上の方に残ったり、逆に今度は、トップに向けてスムーズにボードをリードしてやりたいところなのに、身体がワンテ ンポ遅れたり。 勘が鈍っている今の状況ではスピードに乗りまくった速いボードコントロールが難しかった。 それにしても良い波でバックサイドのサーフィンの楽しさがクセになりそうだった。

当教室講師memo2010




2011年11月25日

今回もターンの話だけど、今日はトップターンが気になった。

その場所のポテンシャルから言えば今日は30点ぐらいの波のコンディションだったレフトのリーフでサーフィンした。 セットの波にテイクオフ、ボトムターンからわりとスピードに乗ったあと、ショルダーがけっこう掘れてめくれてきたセクションで、フルレールのターンには掘れすぎてきたかなと少し不安がよぎったが勝負をかけ思い切ってトップカーヴィング、やはり脚への負荷が大きく、波の力に負けてレールをホールドしきれずに転びそうになった。 でもゲティングアウト中のKP君が見ていたし、その瞬間かなり強い気持ちでメイクしたいと念じて集中してどうにかメイクできた。 その場で 興奮気味に声を出してくれたKP君僕がラインアップに戻ると、「波は掘れていたし、スプレーもかなり出ていた」と褒めてくれた。 ここ数ヶ月かどのぐらいかあまりサーフィンできておらず、もうずいぶん不調が続いているわけだけれど、今日のシンプルなトップターン一つで、一気にサーフィンの楽しさが大きくよみがえった感触があった。 もっと攻めたい。 いつもよりも、自分の限界よりもほんの少しだけ掘れたフェイスにレールを埋めるだけだ。 たったそれだけのシンプルな行為がなんでこれほどまでに自分の心を興奮させてくれるんだろう。 あの感触が脳裏に焼き付いている。 またすぐにあれがやりたい。 両足のデリケートなバランスと筋力でおさえたサーフボードの上で、波の斜面を上から 下へと急速に過ぎ去っていく。 まるでとてつもなく大きな生き物のような、転がり流れる水のかたまりが、僕の全身に強い生命力をたしかな手応えとして伝えてくる。 なんて単純でなんて気持ち良いんだろう。 こんな気持ちになったあとは特に、次のウネリが届くのが待ち遠しい。




2011年10月25日

サーフィンのターンというのは本当に難しい技術だと思う。 僕はずいぶん長い間、この「ターン」という技を練習してきているけれど、未だにまだまだ謎が多いし、理解しているようで理解できていないような気にさせられることが多い。 今日はダラダラ気味のビーチで、リラックスしたターンを意識して練習していたのだが、今日乗ったのがいつもと違うボードだということもあり、ちょっとしたボトムターンがうまくいかないことが多かった。 そうなると、体重移動を少し変えてみたりいろいろやってみるわけだが、その度に、ターンについてわかっているはずの部分が崩れてしまったように感じたり、まるでまた1からやり直しなのではないかと思わされたり してしまう。

いろいろな違うタイプのボードに乗ってみることは、そういう体験を通じて、ターンと言うシンプルな動作について考え直すきっかけになるのかもしれない。

小さな仲間達と




2011年10月15日

スモールウェーブの話が続くが、今日はとても燃えた。

二位ノ浜でのサーフィンだが、アウトサイドにはだらだらの腹~胸の波。これはショルダーが張らず面白くないのでインサイドでサムライを狙う。ヒザ~腿のうねりがダブルアップして腰~腹ぐらいのほれほれブレイクになるのだが、ドン深のアウト~インサイドで、ほとんどエネルギーを失っていないウネリの大量の水が急に浅くなっている砂の上で行き場を失って一気に崩れるので、小さいけど相変わらず凶暴な波だ。僕は、ここのところずっとサーフィンの時間が短くてパドル力が低下してしまっているので、まっすぐのテイクオフですらできないことが多かった。 一番がんばって、どうにかパーリング せずにまっすぐ下にテイクオフできれば上出来と言う状況。 こんなコンディションでも、ジャストミートのポジションからマックスにスピードを乗せるパドルでテイクオフを決めれば横にライディングをしてリップもできることを見せつけまくっていたのがKR君だった。 普段あまり知らないサーファーに声をかけたりしない僕だが、僕らの横に入っていたビギナーサーファーが首の骨を折って大怪我をするんじゃないか心配で(本当に)思わず「ここはかなり危険だからテイクオフしない方が良いよ」と注意したぐらいだった。 彼はその時点ですでに頭を砂底で打っていたので怖いと思っていました、との返答だった。

僕とAJ君はかなり手こずったコンンディションだったが、とにかく難しいという意味で本 当にテイクオフを鍛えてくれるある意味良い波なのだ。 これだけ全く通用しないと、精神的には燃えてきていた。この波をうまく乗りこなしたいというチャレンジがまた同じコンディションでやりたいと思わせる。とにかく普段からテイクオフを手抜きせずに真剣に練習したいとあらためて決意させられた日だった。 ブレイクのハードなビッグウェーブコンディションでは良くそういう想いを味わうことがあるが、逆にこんなに小さくてもこういう波だと似たような気持ちになるのだ。 もちろん、真面目に身の危険を感じるような緊張感は、ビッグウェーブの海で強烈なカレントに翻弄されながらとんでもない掘れ方をする巨大なセットと渡り合う時の気分には比べられないけれど。




2011年10月1日

もう少しでリーフができそうなサイズなのだが、上がりきらずの二位ノ浜。

今日もサムライコンディション。 現在の二位ノ浜には砂がほとんど無く、アウトでショートライドしたあと、ミドルセクションではダラダラでつながらなくなる。 中間を無傷でドンブラとやってくるうねりが、ギリギリインサイドの浅い砂で一気にダンパーのように崩れるショアブレイク、それが二位ノ浜名物サムライウェイブなのだ。 大浜にも角島にも萩にも近辺のビーチでこんなサムライが姿を現すことは少ないと思う。 きっと湾全体の地形の問題なのだろう。 本日サムライに斬られた二名は・・ 数少ない、形の良い掘れほれグーフィーを捕らえて良いライディングを決めたりして いたAJ君が、別の波でボトムの砂に突き刺さり、ボードのノーズ近辺を二カ所折られたことと、ワイプアウトで波に巻かれたFJ君が強打したボードで耳を切る負傷。 この日サムライと互角以上に渡り合ったKP君の攻めが目に焼き付いた。KP君は、ショアブレイクとバックウォッシュの合わさった波に突っ込んだ。テイクオフした直後に、さらに二段掘れで目の前がガクンと胸ぐらいの高さに下が無くなる。眼下には浅さ30センチぐらいの茶色いボトム、だが気にせずフリーフォールをメイクし、そのままボットリと口を開けて落ちてきた白(空気)と茶色(砂)のチューブの天井にすっぽり姿を消してそのまま2メートルぐらいは進んで・・つぶされた・・それからダイソンの洗濯機のように凄まじいサイクロン回 転で転がって、心配してたら「ウゴポ~!!」と訳の分からない絶叫とともに無事に浮上してきたのを見て僕も興奮してしまった。昔ロストのビデオでカリフォルニアのクレージーサーファー達が無茶苦茶なショアブレイクのチューブに突っ込んだりメイクしたりぐちゃぐちゃに揉まれたりしているのを見て感動したけどそんな攻めだ。 真性のMの彼はやられてもやられても「おもしれ~!!」と、とても嬉しそうだった。 これを見てサーフィンをしたいと思う人は少ないと思う。 でも逆に、ビーチでの小波のサーフィンもここまで迫力のあるものになり得るということだ。 きっと砂浜近くに座って見るのは、過激系スポーツが好きな人にはちょっとしたモノかもしれない。 KR君には久しぶりに会ったが肺炎で死にかかっている最 中なのに海にきてしまったという彼に今回もものすごい楽しいエネルギーをたくさんもらってかなりハッピーになれた。 どんなに弱っていても普通の人よりは体力のあるKR君だけど、サーフィンはこれから何十年もしていくのだから身体は大切にしてほしい。 サムライポイントでは「今日はぐちゃぐちゃにされたくて来た」と言っていたらしいボディボーダーのHSKさんやHK君なども突っ込んでいた。 土曜日なので多くのサーファー達がいたが、SHTさんMNB君などがはるかアウトで時折良い波をつかんでいた。 そういえば僕は今日生まれて始めてウエットを前後ろに着てしまいました・・・ KP君に「あ”~!!キャプテンメモ、ウエット反対じゃ~!!」って絶叫されてしまいました。 去年はさんざんSTS 君をおちょくった記事を書いたのに・・・(2010年5月10日の記事参照)




2011年9月23日

台風の影響で月曜日からきのう木曜日までリーフが続いていた。KP君は月曜日に、かつてないぐらい連続でチューブをメイクしまくったらしい。中には数秒の長いチューブもあり目撃者が興奮していたようだ。僕はきのう22日に、まあまあサイズとパワーのあるレフトのリーフをITO君達と楽しんだ。ライディングの調子は悪かったのだが、サーフィンを見学してみたいと言って来てくれた小学生二人とそのお母さんが、「プロ並みですね!かっこ良すぎる!台風のあんな荒い波を乗りこなすなんてとても感動しました!」などと、褒めまくってくれたので素直に嬉しかった。だれかに見られるとき、テイクオフもギリギリみたいなダラダラのビーチの波でやるよりも 、ある程度のサイズのあるリーフで見てもらえると迫力があるのでこちらも少し安心する。

来てくれたRさんが見ていた10分の間に僕は2本だけ乗ったが、そのうちの1本を撮影してくれた。




今日23日は腹~胸ぐらいのビーチの波。 しかし、インサイドのショアブレイクがすごかった。いわゆるサムライウェイヴだ。 この波はほとんどダンパーだが、技術さえあればバレルもメイクできるのだ。 KP君はライトレフトともに1本ずつメイクしていた。AJ君も突っ込んでいた。浅いボトムでワイプアウトすると砂に首が突き刺さるこのコンディション。こし~はらの小さなうねりとはいえ、ダブルアップして掘れ上がるテイクオフはかなりのど迫力だった。スモールコンディションでもこういうのは面白い。テイクオフの早さと波を読む力、正確なライン取りとボードコントロール、い くらでも練習になる。 強靭な首と勇気さえあれば。笑



2011年9月6日

今日もレフトのリーフ。 ブレイクは昨日と比べると少し難しい。 棚で割れずに、ややインサイドにずれて、その後はかなり早いブレイクなのでテトラや浅いボトムのリスクと相談しながらのマニューバになる。 この日、KP君に連絡をもらいまたリーフができることで興奮していた僕は、ポイントまでウエットスーツを忘れて到着、クラゲから復活したITO君にフルスーツを借りるところでKP君が来てスプリングを貸してもらった。 僕は山口市に住んでいた頃、山口から長門のポイントまでサーフボードを車に積まずに行ったことが1回か2回あるが、ウエットを忘れることはもっと多い。バスタオルを忘れることはもっともっと多い。 たまたま今日はKR君もサーフボ ードを積み忘れて長門近くまで来て、家まで取りに帰り3時間近くロスをしていた。 そういえば、KK君は1月か2月の真冬に凍えるような水の日にリーフで、フルスーツの後ろのジッパーを閉め忘れて全開のまま入ってきて僕が言って閉めるということがあった。 あれでワイプアウトして波にもまれたら心臓停止並にショックだ。 今日の並質はそれほど良くはないが、まだまだサイズとパワーはあり、KP君と僕のサーフボードが折れる結果となった。 Shtさんはセットの良い波だけを狙い、うまく乗りつないでいて一番スコアをだしていたがITO君OMT君OG君KR君KP君などみんななかなかライディングには手こずっていた。 僕は今日も反省点が山盛りの一日。サーフィンは難しい。



2011年9月5日

今日はレフトのリーフだ。 サイズも波質もなかなか良いコンディション。 僕にとってはフロントサイドとなるなので水を得た魚のように調子が良いはずなのだが、今日もターンの質がひどかった。 2月に怪我をして以来、3月に震災が起き、いろいろなことも重なり、サーフィンをする時間がとても減っているまま全身の筋力が低下している。 それがバランスの悪さと、板を押さえる能力の低下につながっている。テイクオフ直後からバランスが最良ではないために速度が上がらない。そして当然ボトムターンがうまく決まらないのだからライディングはボロボロだ。 僕はわりと落とされると這い上がるタイプなので、こういう経験は悪くはない。 ボロボロの自分を味わ って嫌気がさしてまた調子をあげる努力をすれば良いだけだ。いつ本調子に復活できるだろうか・・・ 一番目立ったのはYD君だった。ベストのライディングは、ほれほれのテイクオフからディープなチューブをメイク、直後に大きなリップを1発。 満点のライディングで、これをショルダーで目撃した僕とKP君は、YD君本人よりも興奮しまくっていた。YD君は今年に入ってからターンの質がぐんぐん進化しているようだ。 ヒザなど、足の関節の使いかたがとても上手くて、ボトムターンもさらに板を押さえる技術を上げてきていて、ドライブ感がかなりアップしている。 これでスピードにのせておいて大きなリップでテールを派手に蹴りだしフィンをすべて抜いていくという見応えのあるサーフィンが繰り出し ていた。 AJ君はボトムからトップへのアプローチが変化していた。 KR君KP君Shtさんもみな調子良さそうだった。 久しぶりに仕事の休みが合い、リーフに戻ってきたのがOG君。 彼もあまり波乗りの時間をとれていなかったために感覚が少し鈍っている。 OG君のゴルフ界からの衝撃の引退からまだそれほど時間は経たないが、最近彼は総合格闘技のジムの門を叩いたようだ。 ミットをもったコーチにジャブを打ち込んだり、逆に玄人の蹴りを自分が受ける経験をさせてもらったり、かなり興奮しまくる体験入学だったらしい。 こういう話を熱く語る彼、僕は結構好きなのだ。 秋が来て波乗りのシーズンがやってくる、彼をはじめ、みんなは今年はどんな波乗りを見せてくれるのだろう。



2011年9月4日

ライトのリーフもだいぶ落ち着いて今日は素直でキレイな波。 セットが入ればサイズはあるのだが、エグさはない、水抜けも良くショルダーも張る、技はかけ放題でまさにファンウェイブだったのだ。 みんなリラックスして笑顔が絶えない一日。 目立ったのはAJ君のカーヴィング。 スピードにのったままでレールを入れる時間が長かったのだろう、波の裏側から見ていると、大きく分厚い速度のある扇形のスプレーがとても長い時間飛んでいた。 今シーズンの進化の予告編とでもいえそうな1本だった。 KR君の、深いボトムターンから狙った位置に思い切りアプローチしてズバッとフィンを出すリップも良かったし、KR君のスピードにのったリップも良かった。 S HTさんはチューブのライン取りが良かった。 出口で頭を叩かれ惜しくもメイクはできなかったが、なかなか形の良いバレルに長くとどまっていた。 他の仲間達もみんな調子が良さそうだった。 僕自身も今日はいろいろと技をかけまくるつもりだったのだが、最近のトレーニング不足で脚力が弱く、ターンが不安定でスピードに乗らなかった。 とても楽しかったのには違いないが、ボードは3カ所も壊れてしまった。 残念だったのがITO君。 彼は宝くじが当たるような確率の危険なクラゲに太ももを刺され長門病院に緊急入院するはめになったのだ。 彼がやられた後、みんなは沖のセットをチェックしながらも目の前の水中に視線を落としクラゲに警戒するシーンがしばらく続いた。



2011年9月3日

きのうとは違うライトのリーフでまたまたハードなコンディション。

ここのリーフの限界サイズを超えているようで、凶暴な風、へんな潮の流れやデカくてねじれたセットが入ることでちょっと危険な雰囲気。 暴れ馬のような危険な波の合間にたまにあるきれいな波は捕まえられず、どうにか乗った波は抜けられず、終始危険回避に追われて波乗りを楽しむ余裕は無く、どちらかというとコワイ思いをしている時間が多かった。 ライディング中に前が落ちてスープに捕まった場合、どんなに安全な体勢で理想的に飛び込んでも、有り得ない感じで引きずれまくられぐちゃぐちゃに揉まれて苦しかった。 台風のすごいパワーを見せつけられた日だった。 いつもはタフな 仲間達もこの日のことは「怖かった」というコメントが多かった。 そんな日もあるのだ。



2011年9月2日

台風12号で一気にサイズアップ

風をもろに食らったレフトのリーフ。 パワフル+ジャンクでハードなコンディション。 テトラ前は真っ白でイヤな感じだ。 KPくん、SHTさんと苦労しながらも波を選んで乗っていた。



2011年8月22日

昨日よりも小さくなったビーチは夕方は無人だった。

一見スネ~フラットなコンディションだが、遠くからのうねりがあるのか、セットが入ると、インサイドにショアブレークのような、それでもちゃんとピークから捕らえれば一瞬チューブにも入れそうな波があった。 小さくたってワクワクする。 仕事の合間の1時間のサーフィン。 気持ちよかった。



2011年8月21日

KP君からの情報をきいてビーチに向かった。

秋雨前線に吹き込む北東風の影響でビーチに波が届いていたのだ。

僕が到着したとき、すでに朝から攻めまくっていたKP君は、顔面の左上に青黒いアザを作ってニヤニヤ(ニコニコ)していた。インサイドのバレル(チューブ)に突っ込み、巻き上げられて、頭から砂に突き刺さり、首からダメージを食らったが、なんとか波乗りを続けられる状態だと判断したのでそのままサーフィンしていたが、次第に調子が悪くなってきたので、今日は安静にしようと決めたところだったようだ。 怪我と言えばAJ君も最近スケボーのダウンヒル(下り坂でのスラローム)でのトレーニング中に、スピードがつき過ぎたので、大きくターンを入れて減速しようとした時にスリップしたら空中に投げ出されてしまい、後頭部は守ったが、肘と背中を強打してヒヤッとすることがあったらしい。その分今日のライディングではさらにパワーアップしたターンを見せてくれていて目立っていた。 冬ぐらいと比べて15%ぐらいはドライヴ感が増しているようだ。 進歩している仲間を見るのは嬉しいし、自分も伸びたいと思う。 久しぶりに波の上がった日曜日なので大勢のサーファーでにぎわっていた。



2011年7月22日

ついにビーチサイズになったが、ビーチの地形も悪くなかったようだ。 仕事前に参加した夕方セッションでは、アウトからインサイドまでレギュラーの波が乗りつなげて、ところどころ水も抜けてスピードにのって走るセクションもある楽しいコンディションだった。

きのうから久しぶりに入ってるOG君はリップをしまくり、最近はカヴァーでの陸上練習を積んでいるAJ君はそのイメージ通りカットバックやトップターンを入れまくり、KR君も朝から11時間ぐらい経つのにカッ飛びまくりで、ITO君も調子良さそうだった。 4日続けて入ったので少しだけパドルの調子が戻りつつあるが、どれだけ忙しくてもパドル力だけは維持するようにしないとサーフィンは厳しくな ることを最近は実感している。



2011年7月21日

今日もサイズがあるうねりが届き続けている。

仲間達はみんな昨日に引き続きレギュラーのリーフでセッションをしていたが、このポイントはきのうよりも小さそうだったし、僕は今回のうねりでグーフィーもやりたかったので移動してみた。 待ち時間はけっこう長いのだが、一度セットが入るとポイントの岩だなよりもかなりアウトからくずれる程度のサイズはあった。 しかし、どこか潮まわりやうねりの向きなどが合っていないのか、ブレイクは少し水がたまりくせのある難しい波だった。 ダンパー気味の波の中でもどうにか前が落ちないヤツは危険に水量の多いショルダーが張り、ものすごいパワーでカッ飛ぶ波もあったのだが、この波の場合はブレイクがと ても早いうえにリップがすごく厚く前に飛び出していたので、技をかけて失敗したりするととんでもなさそうでビビってしまいマニューバーできず横に走るだけだった。 この手の波は最後のクローズアウトセクションでプルアウトのタイミングを間違えると、水深50センチとかしかない岩場に叩き付けられることになる。 一度だけプルアウトのタイミングが少しだけ遅くて、あぶなくリップとともに奈落の底に引きずり込まれそうになって冷やっとした。 こんな波でもトッププロならばなんでもやっていただろうな、と反省するのはいつものことか。



2011年7月20日

今日はライトのリーフブレイクが爆発。 サイズもパワーも申し分ないコンディション。 みんなに一番強い印象を残したのはKP君のチューブだろう。 ちょっとハード気味のうねりに思い切りパドルをしてタイミングを計り、テイクオフ直後のバレルを意識してレイトテイクオフ、KP君の立ち上がる身体と降り掛かってくる波のトップが一体化するようにチューブを形成したところまでで、波が僕の横を通過して見えなくなった。 タイミングは完璧だった。 結果はと言うと、遥かインサイドに何やら様子のおかしいKP君が浮いている。 ボードがまっ二つだ。 上がってから彼に話を聞いたが、テイクオフしてチューブに入るまでは良い感じだったが、レールをセットし ようとした位置の波のフェイスが思ったよりもせり上がり続けて掘れ上がって来て、テールがスライドしてしまってラインが下に

ずれたためにリップに頭を叩かれたそうだ。ケリースレーターならば、わざとチューブの中でテールをスライドさせて、それをストールするテクとして使ったりするので、KP君も密かにそれを練習しているのではないだろうか。



2011年7月19日

台風6号の影響で久しぶりに北東うねりでのサーフィン。

Omt君、朝のうちは潮が引いていたレフトのリーフでハードなコンディションで波乗りしたらしい。 一人だったので、あまヤバそうな波は見送ったらしい。 これは僕も経験がある。 リーフが危険なコンディションで一人きりの時には、一番ハードな波に突っ込むことを躊躇する瞬間があるのだ。 何かあった時に自力で上がれない場合を想定してのことだ。 実際に僕は一度、リーフで骨折をした時に自力でパドルできず、友人に岸まで引っぱってもらい、彼とその場に居合わせた漁師に引きずり上げてもらって救急車で運ばれ、2ヶ月以上入院した経験がある。 ある程度以上のコンディションで一人の時は無理をせずに自制心 を持つべきかもしれない。 それでも目の前にポッカリ大きなチューブが巻いてくると、突っ込んでしまうという場合もあるけれど・・・潮があげて来てからはライトのリーフ。 サイズは足りないがセットはナカナカ捨てがたい波だった。 僕とKR君はそれぞれインサイドの岩でボードをやられた。 ShtさんYD君AJ君KP君など、みんな潮まわりのタイミングをみながらサーフィンを楽しんでいた。KP君はグラブレールでのエアーの練習をしていた。 明日以降もリーフが続きそうだ。



2011年6月25日

今日は腹~胸のビーチブレイク。レギュラーの波でロングライド可能なコンディションだった。波の上がる日が年間を通して一番少なくなるこの時期、飢えている仲間達は朝からずっと入っていた。 太陽が昇る瞬間から日が暮れてしまうまで体力の限界まで波乗りし尽くしてフラフラしながら海から上がるという充実感を味わっている仲間は最高に満たされた表情でニヤニヤしっぱなしだった。 KP君の美人の奥さんも、「彼が波乗りをして帰ってくるととても良い人間になっている」+「波乗りばかりもどうかと思うけど、波乗りをやめてもらっても困るかも」というコメントをしていることからもわかるが、海の楽しさで満たされて幸せになった時のサーファーは、 まわりにも無意識に幸せを振りまいてしまうぐらいハッピーオーラで包まれているものだ。

その反面、波がない日が続くと、その逆方向の症状が出てしまう場合もある。 良くも悪くもシンプルな存在だ。



2011年5月31日

午後のレッスンと夜のレッスンの間に海に行ってきた。

台風2号の影響でしっかりした北うねりが届いたのだ。

ここ最近パドル不足の僕に今回のリーフは時折ハードな波もあったがどうにかテイクオフでパーリングすることはなかった。

Ito君、Shtさん、Omt君たちも軽快に乗っていた。 OG君はやはりハードな波に奥の方からのポジションでテイクオフするチャージを見せてくれたし、トップの攻めも相変わらず思い切っていた。KP君は少し水がたまってパワーゾーンが少なくなる難しいブレークをする波でも、絶妙に良いところを走って、上手に力を抜いて無理のない自然なライン取りできれいにマニューバーを描いていた。 印象深かったのはYD君のライディング 。 彼は去年の秋から数々のコンテストでどんどん結果を残していたが、その成長は冬シーズンにも止まってはいなかったようだ。 仕事があるため、冬場の平日は波乗りできないのに、このシーズンまでにまた一段と体重移動が上手くなっているし、身体の使い方がとても柔らかくて、サーフィンが進化しているようだ。 彼にそのコメントをしたところ、やはり、ここ最近はライディングに特別な意識を持っているとのこと。 彼の場合、何か新しいことをイメージしてからそれを実際のライディングに反映させ始めるまでの時間がとても短いのに感心させられる。 サーフィンにおいては、自分に必要なイメージをする想像力imagination+創造力creativityがあって、さらにそれを実現させる能力や努力があれば良い 方向に進んでいけるのだと思う。 どこまでも深くて面白いスポーツだ。



2011年5月18日

宮城沖大地震で被災した母親と妹が疎開してきていっしょに住むようになって以来サーフィンできていなかった。 彼らが県営住宅に引っ越していき、ひとまず安心したところで、GWは本当に久しぶりにサーフィンをした。 地震の前にはリーフで肩を負傷してしばらく休んでいたので、その結果、なんと3ヶ月近くも海に入らずにいた。 これほど長いブランクは10年前のリーフでの骨折以来だと思う。 復活の舞台は、ヘッドオーバーというサイズだがそれほどハードではない(ように見えた)リーフだった。 パドル力が弱っていることは想像通りだったが、悲しかったのは脚力の低下だった。 忙しくてスクワットなどのトレーニングも一切できていなかったの で、普通の運動不足の社会人としてすごした3ヶ月の間に足の筋力がかなり弱っているのだ。 トップターンで波の掘れたところにレールを埋めてカーヴィングすると両脚がその負荷を受け止められずにふらついてワイプアウトしてしまうシーンが何度かありショックだった。 ゲティングアウト自体がぎりぎりでキツイのも当然くやしかった。 でもそれ以上に、サーフィンし続けることで維持している全身の筋力というものを失う意味を思い知らされた。 とはいえ、久しぶりのサーフィンは最高だ!AJ君とのセッションを思い切り満喫した。 翌日は胸ぐらいのビーチだったが、朝一はアウトからインサイドまでつながる良い波だった。 この日KR君OG君YD君などは宮崎でヒザ下ウェーブに呪われ、防波堤の横 で飲んだくれていたようだ。 毎年GWは山口に残るべきか宮崎に行くべきか悩むところだ。 昼前には潮が満ちてアウトサイドのブレイクが悪くなった。 そのため、この時間のセッションはインサイドぎりぎりに移動して、ショアブレイクで、僕たちが、その危険度から「サムライウェーブ」とか呼ぶコンディションになった。水深20センチ程度の浅さで一気に巻き上げて崩れるダンパーの波に、ノーズから突き刺さらないようにテイクオフするだけでも危なくて、横に走れればラッキーという状況でKP君はバレルをメイク! 1年前のGWに僕とKP君と共に宮崎のサーフィンツアーに参加したST君が、このセッションに参加。 彼はあれ以来サーフィンをしたい気持ちは高まるが機会が合わず、それでもサーフボード やウエットスーツを手に入れるなど、着々と準備を進めてきていたのだ。 1年ぶりとなるサーフィンは、できればやさしくタルめの簡単な波であれば理想的だっただろう。 しかし今日はサムライの日だった・・・前日の僕の復活劇よりもよほどハードだったに違いない。 彼はこの日のために髪型を坊主頭に丸めて気持ちを清らかにしてきたのだが、砂を巻き上げる浅い海底にまっしぐらに突っ込んでいった彼の(この日)最後となったテイクオフは、それを目撃したすべてのサーファー達に神風を想い起こさせたのだろうか。 彼のサーフボードはノーズから砂に突き刺さって折れてしまい、彼のGWは桜のように散ってしまった。彼のサーファーとしての物語は始まったばかりだ。



2011年3月4日

僕はリーフで肩を強打し、KP君は他のサーファーとの接触で手の甲にひびが入り、それぞれ波乗りは休止中。 大野 修聖の活躍をネットで追いかけていた。 そろそろ届きそうで届かないWCTの舞台。

ここのところ、マーの目には何が見えているんだろう。



2011年2月20日

KP君が12年間のサーフィン人生で、今までで一番深く長いチューブをメイクしたらしい。先週の北うねりの時だ。 僕はその日違うリーフに入ったので、それに立ち会えなかったのだが、KR君がインサイドに居て、目の前でその瞬間を目撃して大騒ぎだったようだ。 KP君本人いわく「今までサーフィンを続けてきて本当に良かった・・・」とのコメント。 ビーチやリーフにかかわらずに、難しいチューブライディングを日常的にメイクしているKP君。 今回はそれぐらいの特別な体験だったのだ。 僕もこの言葉を聞いて、想像をめぐらせて、なんだか感動してしまった。 「バレルのかなり奥深くにポジションをとれて、潰されそうだったが、ずっと水のトンネルが前に見えるままで、そのままメイクできた」と、彼は振り返る。 なんだか「そのままじゃん!」と、突っ込みたくなるコメントだが笑、プロのインタビューなどもこの手の”そのままコメント”が多かったりする。 サーファーはカッコつけない人が多いのだ。 KP君もそのタイプ。 自分に対してとても謙虚で、大袈裟に語ることもない。 その彼がサーフィンを続けてきて良かった、などと感激したライディングだ。 その場に僕は居れなかったけれど、その日の夜に報告を聞くだけで 僕もその喜びを共有できた。 こういう時に自分のことのように笑顔になってしまうのがサーファー仲間のすばらしいところだと思う。 これからもいくつもの(私的)歴史的瞬間を僕らは経験していくのだろう。 いくつものガッツポーズや満面の笑顔を心に焼き付けていくのだろう。



2011年1月24日

最近、ビギナーだった頃の僕自身を思いだしては懐かしく微笑んでしまうことがある。

去年の夏の終わりにS君という若いサーファーが誕生したのだ。

それ以来まだ10回まではいかないが、まだ免許証を持っていない彼を僕は時々海に連れていっている。 すね~ひざサイズの、天気の良い9月のある日の午後、ロングボードでデビューした最初の日から夢中になっており、それ以来、さまざまなコンディションのサーフィンを体験してきた。 今では毎日のようにyoutubeでサーフィンの映像をみてはテンションを上げながらイメトレをしているらしい。 最初の頃は海に到着する直前に車の中で「今日の目標はカットバックです」とか言っていた彼だが、最近は「今日 はドルフィンとテイクオフができるように目指します」と、現実の厳しさを理解し始めている。 前回は、KP君とKR君とのリーフのセッションにS君を参加させた。 小さめのサイズだったが、彼はピークからはるか離れて邪魔にならない位置から僕らのサーフィンを見学しながら、もくもくとパドルとドルフィンスルーの練習を続けていた。 彼はついに自分のショートボードをネットで購入して、僕のロングは卒業。 前々回からショートのパドルの難しさに「ぜんぜん進まないっす!」と、舌を巻いている状況で、前回腰~胸ぐらいのビーチでドルフィンができずにゲティングアウトができなかった悔しさが強かったようだ。 今回のS君の感想は「サーファーのテンションって最高ですね!!」 彼はKR君には初めて出会ったが、二度目になるKP君も二人ともS君を優しく楽しく迎えてくれたのだ。 「KPさんには、次回のセッションではテイクオフをメイクしますって約束し たんでがんばります!」と嬉しそうに言っていた。 日が暮れて家に送ってゆく途中、車の中で(今日はドルフィンの練習しかしていないのに)S君は何度も何度も「あ~サーフィン最高!サーフィンして~!」と繰り返していた。



2011年1月12日

正月休みには連日リーフのサーフィンを満喫した。 最近までずっと波はあり、ITO君がリーフで頭を打ち、脳震盪で病院に行ったり、KP君はリーシュが外れボードが折れるなどのアクシデントもあった。 僕はといえば休み中にDVDなどで見まくったWCT連中のサーフィンのイメージにモチベーションをあげられ、新しいマニューバーに挑戦するのだが、ことごとく形にすらならない。 せめて、それを練習していると言う手応えのようなものを身体で感じることができれば良いのだが、カスリもしないという状況が多く、僕にしては珍しく少しストレスを感じてしまった。 練習を繰り返すしかない。

ところで、WCTといえば、先日ケリースレーターの10回目の世界 タイトルを決めたプエルトリコでの10点満点を出したライディングについての彼自身のインタビューをyoutubeで見ていたのだが、彼はこんなことを言っていた。 「テイクオフ後に軽いターンをしてタイミングを取ってからカーヴィングtoテールスライドをしたが、スピードにのってメイクできてそのままもう一度カーヴィングをした。 実は、それでは波は前が落ちてしまって、最後のエアーセクションまでは到達できないんじゃないだろうかと思っていたんだけど、だからといってそのセクションを逃してそのままエアーに行きたくはなかった。 なので2度目のカーヴィングをした。 すると波は僕が最後のセクションに行くまで落ちずにもちこたえてくれたので、エアーリヴァースを決めることができた 。」

このインタビューで興味深かったのは、ケリーのレベルでも波がどう崩れてくるかという予測は100%確実ではないということ。

でも、逆に裏を返せば、彼はすべてのライディングで少なくとも今からする2つめのマニューバーのことまでを予測+計算しながらサーフィンしているということだ。 波がどう崩れてくるのかを読む力をもっと養いたいと思う。

youtubeの検索は・・・

Kelly Slater: Evolution - Three 10's in 2010



2011年1月1日

元旦はかなり本格的なビッグウェイブに恵まれた。

数年に一度あるかどうかという最大クラスのサイズのセッション。

普段はそこに波がたつなどとは想像しがたいようなはるか沖のポイント。 海全体が動いてくる山のようなうねりのピークにあわせて力の限りのパドルをしても、立ち上がる時には結局一気に掘れ上がりギリギリのテイクオフになってしまった。 長いスロープを降りきると久しぶりの大迫力の水量に負けないように巨大な波全体のパワーを受けながらのボトムターン。トップセクションでのカーヴィングも両脚に伝わるスピードと力はすごい感覚だ。 パワー負けして弾かれないように、そして当然バランスにも細心の注意を払う。 パーリングし たり、ドルフィンが効かなかったり、何度かはおそろしい水圧でつぶされるようにぐちゃぐちゃに揉まれた。 風がオンに変わってしまい、さらにサイズも上がり波数も増えて、日没まで時間を残したまま、リーフ全体の湾がクローズする状況になってしまい、YD君、OG君、ITO君と、一人一人と仲間はあがっていった。KR君と僕もあがった後、最後までのこってアタックし続けていたAJ君があがろうとした頃には、海全体が沖に払うような流れが強くなって来て、彼は30分ぐらいカレントに捕まってしまってパドルし続けているのを僕たち仲間は波がぶつかり砕け散る防波堤の上で見守っていた。 インサイドにある漁港の中に、波のブレイクで大量の水が無理矢理押し込まれたのが今度は一気に出て行くタイミング にあたると、川の流れのようになり、一気にまた沖に流される。 そんな中、AJ君の姿はなかなか大きくならない。 みんなは祈るような気持だった。 そしてついに彼がたどり着くと、みんなからは安心のためいきとジョークが同時に飛び交った。 みんな着替えて、暴風の中荒れ狂う海を眺めながら、全員が無事にこの紙一重ともいえるハードコンディションのセッションを無事に終えて、仲間でこの特別な日を共有できた喜びを分かち合った。 今回一番印象深いのはやはりYD君のドロップだ。パドルの早い彼が思い切り漕いでいたのに立ち上がる時には結局かなりレイト。 そのときの濃いグリーンの巨大な壁の斜面を彼が滑り降りるシーンが目に焼き付いている。 サイズにして頭4つ分は軽くあっただろ うと思うが、そのあとの、倒した身体とともに板を充分にねかせてホールドしつつドライブを効かせたボトムターンがかなり良かった。 深い位置からのOG君のバックサイドのテイクオフも迫力があった。 ここまでギリギリになるセッションはそうしょっちゅうあるわけではないが、時としてこういう状況はサーファーとしての気持にある意味とても必要な緊張感を高めてくれる。 個人的には、普段からもっと身体を鍛えておきたいと思わされた一日だった。






サーフィン写真






サーフィン用語

ノーズ サーフボードの先端

テール サーフボードの最後尾

レール サーフボードの横の部分(この部分を沈めてターンする)

フィン ボードの裏のサメのヒレのような部分(これもターンに使う)現代のボードは通常3つある(昔は一つだった)

ターン 方向転換のこと (緩やかなターンから急激なものまで)

パドル 波の崩れる沖合までクロールのようにこいで移動すること

ドルフィン 沖にパドルアウトする時に目の前で崩れる波をイルカのように潜ってやり過ごす技

レギュラー 岸から見て右から左に崩れる波

グーフィー 岸から見て左から右に崩れる波

ブレイク 波の崩れ方、崩れること

ショルダー 波の斜面の今から崩れる部分

ボトム 波の一番下の底の部分

トップ 波の一番上の部分

アウトサイド 岸から遠い沖の方

インサイド 岸に近い波打ち際の方

テイクオフ 波を捕まえてサーフボードに立ち上がる動作

カットバック 波の上を走っている最中でUターンをして戻ること

パワーゾーン 波の力が一番強い部分

ライン 波の上の自分が走るコース、そのコース取り

360 走っている最中に360度の水平方向の回転をすること

リップ(オフザリップ) 波のトップでの急激なターン

ドライブターン 脚力、遠心力、高度な体重移動の技術を使って、水中に深くレールを入れて、大きく加速していくターン

カーヴィング 波のトップでレールを深く水中に入れてドライブターンすること

マニューバー 波の上ですべての技術を使ってボードコントロールを行い、思いどおりの動きをすること あらゆる技の総称

メイクする 技を成功させること

エアリアル フルスピードまで加速して、波のトップから空中にジャンプする技の総称

チューブ 波の崩れ方によっては空洞になりトンネルのような土管のような部分ができる

このチューブに入り、そしてメイクすることはとても高度な技術を必要とする

ワイプアウト 波に乗っている時に転倒してしまうこと

パーリング テイクオフを失敗して落下すること

掘れる 崩れる波の斜面が急激に切り立って角度が直角に近くなること こういう波はテイクオフが難しい

たるい 崩れる波の斜面がとてもゆるやかな波のこと

刺さる テイクオフの瞬間やターンの直後にノーズが波に突き刺さること

セクション 波のある一部分 または進行方向の数メートルの範囲

フローター 進行方向の波が一気に崩れるセクションで崩れるトップを無重力で滑るように横に走り抜ける技

前が落ちる 波の進行方向、自分の目の前の波が崩れてしまうことによって、それ以上横に進めなくなること。 それ以降は真っすぐ岸に向かうことしかできないので、その場でライディングをやめたりする