surfblog2014 長門市のサーフィン



サーフィン写真









2014年12月3日

CONTEST

YD君が県外のコンテストのスペシャルクラスで優勝した。

僕自身はコンペティションの魅力に取り付かれたことがないのだが、

そんな僕でも仲間の活躍はやっぱりものすごく嬉しい。

プロサーファでも、フリーサーフィンはあまり燃えないと言い切る人もいるし、ケリースレーターなどもコンテストという環境を経験していなかったら、今のような位置までたどり着いていないかもしれない。

コンペスタイルのサーフィンの精神性というのが、フリーサーファーにはない、ある種の研ぎすまされた神経の状態をもたらすのかもしれないという可能性はやはり否定できない。 それがもたらすサーフィンのスタイルというのにやはりすごい魅力があるのはまぎれもない事実だ。

YD君が持っていて、僕らが持っていないもの、それこそが彼のオーラの色が違う理由なのだ。

YD君、Congratulations!!







2014年3月22日

THE TRUMAN SHOW

トゥルーマンショーとは、ジムキャリー主演の映画だ。

今日のサーフィンは、めまぐるしく変わる天候で年間を通してもかなり珍しい不思議な雰囲気だった。 早朝は晴天で春っぽい陽気でスタート、しばらくすると、とつぜん風が強くなり始め、さっきまでの青空に黒い雲があっという間にたれ込めて、横殴りの雨に。

それが止んだと思たら、大きな二重の虹が海のはしっこからはしっこまでかかっている。 そのあとで今度はカミナリがごろごろ鳴り始めたと思ったら、大粒の雨が振り出し、そしてとつぜんヒョウというかあられというかが激しく降り出した。 頭が痛いぐらいの大粒のやつだ。 これが20分ぐらい集中して続くと、道路に雪のように降り積もって、春から一気に冬景色に変わってしまった。 それが過ぎ去ると、もういちどダブルレインボウ(二重の虹)がさっきと違う位置にはっきりと出現。 そのあとはまた晴れ空に。 本当に、まるで映画のセットの中にいて経験するような景色の変わり方にサーファー仲間はみんなハイテンションだった。 そうでなくても今日の波はなかなか質が良かった。 とはいえ、このシーズンも今回の寒さがやわらぐとそろそろ本当に春になってしまい波も徐々に小さくなるのかもしれない。 最近記憶に残っているのは、リーフLがハードだったときに、AJ君がテトラポットに打ち上げられてしまったこと。 大怪我をしなくて本当に良かった。 それと、別の日に、YD君が、リーフで突然ヒザ立ちのサーフィン(ニーボーダー?)を披露してくれたのだけど、インサイドのチューブに突っ込んだので、「うわっ!あぶねぇ」と思った。 普通に乗ってたって食らったらヤバいセクションのチューブだ。 が、YD君はその修行僧が座禅を組むような雰囲気のありがたいポージングのままで波を突き破ってメイクして出てきたのだ!!それを目の前で目撃させられた僕は衝撃で笑い転げてしばらくパドルができないぐらいだった。 YD君いろんな意味ですごすぎる。 そして、それが馬鹿ウケしたことで味をシメタYD君は、そのライディングが癖になってしまったのか、次にかなり大きなセットが入ったときに、エグい波にまさかのニーボーダーテイクオフ。 これはテイクオフ自体は無事にメイクできていたけれど、さすがにボトムターンできないので、捕まってしまっていたけれど、怖かったらしい笑 YD君のムーブにインスパイアされたOG君がそのあと何本かニーボーダーになっていたし、僕も一本挑戦してかなり派手にブッこけた笑 なれない体勢で乗っているのでこける時はかなり激しくこける。 痛い・・

そんな感じを何本か見ると、他のサーファーがテイクオフしようとすると、自動的に頭がニーボーダーをイメージしてしまって、

もちろんYD君とOG君以外は普通に乗っていたので、普通のサーファーが普通にテイクオフするのを見ると、なんか違和感を感じるというわけのわからない状況を経験した。 普通と違うサーフィンと言えば、僕はアライアのようなサーフボードを木から手作りして、乗ってみたいなあと思う。 そのうち実現できるだろうか・・・






2014/01/12

2013〜2014シーズンの動向

2013~2014の正月休みほど大きな波が上がらなかったことはない気がする。 例年ならば大晦日から正月明けの数日間は必ずと言ってよいほどにリーフが爆発し続ける記憶しかない。 今年はなぜか静かなのだ。 その反動でそのうち遅れて盛り上がってくる事を期待したい。 最近のみんなの動向はというと、年末のリーフでKR君は以前よりも激しく攻めるライディングを見せてくれていたが、リップで転倒したときにボトムのリーフで頭を激しく強打して、本人のコメントでは電気が体中に走ったような衝撃で一瞬ヤバいと思ったらしいが、その日のうちに次のラウンドに入ったし、次の日には普通にサーフィンしていたから彼らしい回復力というか、無事で本当に良かった。 YD君は以前はあまりやってなかったバックサイドのグラブレールのチューブメイクが増えたようだ。 AJ君は最近ターンが進化しているのでスピードが違ってきているけれど、テイクオフすると顔までかっこ良く見えるのでそれを伝えたら「顔か~笑」と納得していない様子だった。 みんなにはアンディアイアンズANDY IRONSに似ているとか言われているし、パワーサーファータイプのAJ君は、顔の輪郭も全体的な雰囲気も耳のカタチも笑(髪型も)たしかに似ている。

アンディの残した言葉で印象深いのは「僕は自分の波の上で、できる限り多くのターンをしただけだよ」というのがあるが、サーフィンのシンプルさをうまく表現していると思う。 KP君はリーフでもバックサイドのリバースをメイクできるようになった。 僕らの仲間内もレベルの高いマニューバーが増えてきていてワクワクする。

最近、その場に集まっていた仲間で、2013年の一年間で自分が満足できるライディングは何本あったかという話をした。 KR君は100本と、彼の性格が表れているコメントでなんか良かった。 OG君とAJ君はゼロ!と常に厳しく向上を目指すストイックさを見せた。 KP君は2本だというが、その2本が特別だ。 最初の1本はリーフRでの夕方に上がる時の最後の1本。 ディープな位置からチューブをメイクしたわけだが、サイズがとても大きくて、スタンディングでさらに、生まれて初めて片手を天井に向けて上げてみたらしい。 手を上げても天井に触れないぐらいの大きなチューブで感動したらしい。 見ていたAJ君も興奮したと語っていた。 次の一本は、翌日の朝、リーフLに入って一番最初の1本。 激しく叩き付けるようなテイクオフで、リップごとボトムにグラブレールしたまま突き落とされたKP君は、そのセクションから大きなリップが巻いてくるのを読んで、レールを掴み、狙ったラインにねじ込んだらそのまま分厚いリップに包み込まれてしばらく走り、リップを突き破って出てきたという。 このチューブもかなり大きかったようだ。 夕方と朝の連続した2本がこんなチューブだなんてすごいことだ。 サーフィンライフという雑誌の記事で読んだ事があるが、「一般的なサーファーが、チューブライディングをメイクする事は、一生のうちに一度あるかないかだろう」と書いてあったのだが、KP君のメイクしたこのレベルのチューブとなると、実際に海で目の当たりにすることも、めったにあるものではないと思う。 それを二本連続でメイクしているKP君はかっこ良すぎる。 僕自身は3本ぐらい満足したライディングがあったと思うけれど、どれもハッキリ覚えているほどではない。 ちょっと新しい感覚が味わえたという感じだった。 2014年には、僕にとっても一生忘れないようなライディングが1本でもできるようにがんばりたいと思う。


写真は上からOMT ITO MNB KR



サーフィン写真






サーフィン用語

ノーズ サーフボードの先端

テール サーフボードの最後尾

レール サーフボードの横の部分(この部分を沈めてターンする)

フィン ボードの裏のサメのヒレのような部分(これもターンに使う)現代のボードは通常3つある(昔は一つだった)

ターン 方向転換のこと (緩やかなターンから急激なものまで)

パドル 波の崩れる沖合までクロールのようにこいで移動すること

ドルフィン 沖にパドルアウトする時に目の前で崩れる波をイルカのように潜ってやり過ごす技

レギュラー 岸から見て右から左に崩れる波

グーフィー 岸から見て左から右に崩れる波

ブレイク 波の崩れ方、崩れること

ショルダー 波の斜面の今から崩れる部分

ボトム 波の一番下の底の部分

トップ 波の一番上の部分

アウトサイド 岸から遠い沖の方

インサイド 岸に近い波打ち際の方

テイクオフ 波を捕まえてサーフボードに立ち上がる動作

カットバック 波の上を走っている最中でUターンをして戻ること

パワーゾーン 波の力が一番強い部分

ライン 波の上の自分が走るコース、そのコース取り

360 走っている最中に360度の水平方向の回転をすること

リップ(オフザリップ) 波のトップでの急激なターン

ドライブターン 脚力、遠心力、高度な体重移動の技術を使って、水中に深くレールを入れて、大きく加速していくターン

カーヴィング 波のトップでレールを深く水中に入れてドライブターンすること

マニューバー 波の上ですべての技術を使ってボードコントロールを行い、思いどおりの動きをすること あらゆる技の総称

メイクする 技を成功させること

エアリアル フルスピードまで加速して、波のトップから空中にジャンプする技の総称

チューブ 波の崩れ方によっては空洞になりトンネルのような土管のような部分ができる

このチューブに入り、そしてメイクすることはとても高度な技術を必要とする

ワイプアウト 波に乗っている時に転倒してしまうこと

パーリング テイクオフを失敗して落下すること

掘れる 崩れる波の斜面が急激に切り立って角度が直角に近くなること こういう波はテイクオフが難しい

たるい 崩れる波の斜面がとてもゆるやかな波のこと

刺さる テイクオフの瞬間やターンの直後にノーズが波に突き刺さること

セクション 波のある一部分 または進行方向の数メートルの範囲

フローター 進行方向の波が一気に崩れるセクションで崩れるトップを無重力で滑るように横に走り抜ける技

前が落ちる 波の進行方向、自分の目の前の波が崩れてしまうことによって、それ以上横に進めなくなること。 それ以降は真っすぐ岸に向かうことしかできないので、その場でライディングをやめたりする