トリノ

Italy Torino



イタリアは人々の親切さが印象的だった。 イタリア到着初日、トリノでレンタカーを借りたが、イタリア車だからか駐車場でバックギアの入れ方がわからないことに気づく。 通りかかった男性に助けを求めると、英語はあまり話せない人なのにジェスチャーなど交えてとても親切に助けてくれた。

ホテルへの移動中も、到着時間が遅れそうなので自分の携帯からホテルに電話したが通じない。 電話番号が使われていないという。 高速道路のサービスエリアのレストランでレジの中のイケメンイタリア人店員に助けを求めると、彼はほとんど英語が話せず、しかもたくさんの客が順番を待っていて多忙な状況だったのに、まずは僕のiPhoneで電話を試してくれて、やはり繋がらないので今度は彼の電話で試してくれた。 だがやはり繋がらなかった。 丁寧にお礼を言って店を出て自分の車に戻ってエンジンをかけていたら、見知らぬイタリア人の若者が急いで走ってきた。 彼は片言の英語で「come please!」こっちに来て!みたいなことを言っている。 店に戻ってみると、さっきの店員がもう一度僕のホテルに違う方法で電話をかけてみてくれて今度は繋がったというのだ。 おかげでホテルは入り口を開けたまま待ってくれるという手配も済ませることができた。 結局車まで走ってきてくれた若者はただのお客さんで、店員に頼まれて走ってきてくれたのだった。 僕なんて助けても1円も(いや1ユーロも)儲からないのにイケメン店員にも若者とその彼女にも丁寧にお礼を言って僕はそのレストランを後にした。 正直イタリア人は悪い奴が多いぞとノルウェーで警告されたりしていたことからは大きくかけ離れるイメージに最初から変わった。 イタリア国内滞在中は結局出会う人出会う人全て親切な人だけだった。

トリノ郊外でいとこの結婚式に出席。

歴史のあるお城を会場にしていて豪華だったが、気取らずにみんな素のままで新郎新婦を祝う姿はイタリア人らしいのかもしれない。今までで最もあたたかい笑顔にあふれた式の一つだった。

サボイ王朝の王宮を訪ねたが、イタリアの王という存在がどれほど強大な権力を持っていたのかという事実が重厚に物質的に五感に直接伝わってきて圧倒された。 その計り知れない大きな力は、王という一個人の力としてではなく、地球や人類の歴史の流れの中で、たまたま王という存在を通して現れた宇宙や地球の力として僕には感じられた。

Baratti&Milano バラッティ・エ・ミラノ

ここのチョコレートやスイーツは絶品!

テロ対策からだろうが、イタリアの地下鉄構内では写真撮影を駅員が注意してくる。 この旅は最初に東京からヘルシンキ行きのチケットを買ったというだけで、その後は一切計画も下調べもしなかったので、もちろんヘルシンキ到着のその夜の宿さえ、空港に着いてから手配するという行き当たりばったりの旅だった。 計画性ゼロなので、電車の乗り方も調べていない。 トリノからミラノへの電車のチケットの買い方が意外に難しかった。 そもそも全ての人が英語が流暢に話せる訳ではないので、向こうが片言英語を混ぜてくれながらも半分イタリア語になると複雑な話は理解しにくくなる。