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  サーフィンブログ2019

2019年12月30日

明日はリーフが最高!

12月20日 クローズ気味のビーチでKR君とAJ君とセッション。

パワーがあって危ない掘れ方をするブレイクだったが3人で一緒にやられまくってるだけで楽しすぎだった。

こうやって青春はいつまでも続いて行くんだってKR君が言うので僕もなんだかその通りだって信じる気になった。

長門市 二位ノ浜のサーフィン 2019年12月20日左下から時計回りにAJ、Memo、KR




今年もあっという間に過ぎ去ったような気がする。

いつも不思議なのは海に入っている間に流れる時間が、普段の生活の時間の流れとは全然違うということ。

海での2時間なんて普段の30分ぐらいに感じる。 楽しすぎて、一瞬なのだ。

セットの波を待っていると1時間とかは飛ぶように流れて行く。

今年は何か進歩があったかと聞かれたら1ミリぐらい前進したと小さくつぶやくぐらいかもしれない。笑

明日は大晦日にふさわしい良い波のリーフブレイクセッションを期待している。

年末休みでみんな集まるみたいだし、最高の締めくくりを楽しめそうだ。

今年もみんなありがとう!来年も最高のサーフィンを楽しみましょう!

長門市のサーフィン 当教室講師 キャプテンメモ 2019年11月









2019年11月30日

仲間

最近調子がベストじゃない仲間がいる。

どんなに時間がかかってもいいからまたリズムを取り戻して欲しい。

最高な男だから一緒に遊んだりサーフィンするだけで楽しさが倍増するし、人生のいろんな場面を共有してきたし、勇気ももらったし、これからもいろんな笑顔を分かち合いたい。

SHTさん 2019年11月 撮影J

SHTさん 2019年11月 撮影J

ITO 2019年11月 撮影J

KP 2019年11月 撮影J

KP 2019年11月 撮影J

KR 2019年11月 撮影J

KR 2019年11月 撮影J

KR 2019年11月 撮影J

KR 2019年11月 撮影J

OMT 2019年11月 撮影J









2019年10月31日

フラットへ着地するな

いつだってエアリアリストたちのアドバイスは、波のボトムのフラット部分への着地は避けるようにと主張している。 大怪我につながる可能性が高くなるからだ。 もちろんジョンジョンフローレンスとかフェリペトレドとかガブリエルメディナとかのCTサーファー達はめちゃくちゃ高さのあるフルローテーションエアでもフラットへ着地している。 でもそれは楽々しているように見えるだけで本当は常に高いリスクを冒しているのだ。

僕みたいな下手なサーファーが日常レベルのエアーをするときだってやはりフラットへの着地は危険だ。

10月は怪我が多かったけれど、その一つはフロントのエアー。フラットへ着地しようとしたがバランスが崩れてしまい、後ろに倒れるような態勢のままだがレイドバック気味にリカバーできることを祈りながら着地した。 変な姿勢のままでのランディングで両足から伝わった衝撃が腰を変な感じで捻ってしまった。 結構ビリビリくる痛みが瞬間的に体を走って恐怖を感じた。 僕にはフラットへの着地は危険だから避けるとかできるほどコントロールできない。 本当はそのぐらいコントロールできるようじゃなければ練習するべきですらないのだろうか?

もう一つはライトのリーフでバックサイドエアーで着地に失敗して膝からボードに落下してボードは折れた。 足の甲も強打したし、膝の皿にはヒビでも入ったのかすごい腫れたしずっと痛くて2週間はサーフィンできなかった。 そのちょっと前には台風のレフトのリーフでアイランドプルアウトした時に波のリップにボードを叩かれただけでボードが折れた。 2週間ぐらいで2本折れてしまった。 あまり怪我が続くとモチベーションは下がってしまう。 怖くて練習も楽しめなくなってしまう。 でも本当は怖がらずにどんな波にも挑戦したい。

2019年10月 当教室講師キャプテンメモ




2019年9月30日

2019 ISA WORLD SURFING GAMES

宮崎県木崎浜に50か国から世界トップレベルのサーファー達300名と、延べ人数4万5千人の観客が集まった9日間。

KRくんやKPくんたちはメンズの始まった火曜日から、そして僕はYDくんとファイナルの土日に観戦ツアーに行った。 週の半ばは胸〜肩とかのファンウェイブだったのだと思うが、一気にサイズが上がった土日は一般サーファーにはゲティングアウト不可能のダブルオーバーのクローズアウトコンディション。

大原洋人や村上舜などでさえしばらくインサイドにはまっていたぐらいだった。 土曜日は横殴りで叩きつける顔が痛い土砂降りの中での観戦となってその異常さも印象深かった。 一転して日曜日は暑い太陽が照りつける中、土曜日よりはまとまったが相変わらずクローズ+ハードな波で、世界のトップサーファー達であっても難しいコンディションだった。 実際にファイナルに残った2X世界チャンピオンのGabriel Medinaでさえ乗る波乗る波がことごとく難しい波で、大技にアプローチするセクションにほとんど合わせられなかった。 もともと良い波を掴みハイスコアを出す能力は世界一レベルの彼だ。1年間CTのツアーを観ていてもこの日ぐらい彼がスコアを伸ばせず苦しむのは見たことがない。「Gabrielも人間なんやね!」というのが僕たちの素直な感想。 そんな中、大会通して安定したサーフィンを見せていたItalo Ferreiraが、 暴れ馬のように不安定なブレイクのデカイ波でバックサイドエアーをフルローテーションで決めて今大会唯一の満点10ポイントを叩き出し文句なし優勝だった。 彼らのように世界トップレベルのエアリアリストになると4〜5ftぐらいのクローズアウトセクションでもフルローテでぶっ飛んで、怪我のリスクがありそうな姿勢になっていても確実に着地をねらってくる。 だからこそJohn Johnのようにエアーでは大怪我をすることも日常的なのだ。 それに比べて村上舜などは普段、腰〜胸ぐらいの波では派手なエアーもメイクしているが、今回のコンディションではファイナルヒートでもエアーなどはゼロ。 Gabriel Medina , Kolohe AndinoそしてItalo Ferreiraとリスキーでかなり高さのあるエアーをどんどん決める中で、無難なライン取りが精一杯という村上舜の戦いには少し日本人として悔しかった。 それはそのまま四位という結果に繋がっていると思う。 危険なエアーじゃなくても思い切り体重の乗ったリップで切り裂くのを見たかった。 この大会で僕が改めて感じたのは、エアーのリスクなんて考えていたら飛べないということ。 一番見たかったJohn John Florence が怪我で来れなかったことは何より残念だけど、Kelly Slaterのサーフィンも見れたし、何よりもすごかったのがKellyの海を読む力。 カレントを一瞬で見つけ出して誰よりも早く魔法のように沖に出て行ったのがすごい感動的だった。 CT選手の中でもこの海を読む能力はサーフィンの技術とは別でみんな個人差があると思う。 その能力がトップレベルで高いことも原因で最近強くなってきているKanoa Igarashiも見れて良かった。 どんなコンディションでもなんでもできる世界のエリートたち。 僕ももっとYDくんのようにどんなクローズアウトコンディションでも練習しなきゃなあと反省した。

9月もなんだかんだすごい良い波に恵まれていた。 レギュラーのリーフではTHE DAYと呼べる年間トップ5に入るクオリティの波が上がった。 ヘビーなコンディションで、最高の波なのだが同時に危険で、インサイドの浅い岩場に簡単に叩きつけられる。 普段怪我がほとんどゼロに近い危険回避能力を持つYDくんも足を強打して出血していたし、KRくん、僕、その他のサーファーも数人がことごとく岩に叩きつけられ出血する怪我を負った。

この日のセッションに参加した15人ぐらいで半数以上が怪我という異常さだ。 一番ひどかったのはKPくんで、両腕がギジャギジャに打撲と裂傷を負って血だらけだった。 この両腕で岩から頭をガードできなかったら彼はどうなっていたのかわからない。 その代わりKPくんは一番やばいディープでセクションでチューブを何本もメイクしていた。 波は基本ぜんぶすごいパワーでセットが入ると激ヤバな感じなのに、1人だけ泥酔して入水していたのがAJくん。 昔の映画のビッグウェンズデイの中で元世界チャンピオンが同じように泥酔して海に入ってふらふらになりながらパドルアウトするシーンはAJくんと同じだった。

違ったのは、その映画のチャンピオンは周りのサーファーたちからおいおいあいつ乗れるんかよと笑われながらもセットをつかんだらすごいライディングを決めたのに対して、AJくんは海に入って最初のセットの波を食らうとそのまま岩場のインサイドに打ち上げられてそのまま海から上がって行ったところだ。 入る前にはサイドフィンが一本付けられていない状態で左右非対称のツインみたいなことになっていて入ろうとして仲間に呼び止めらていたぐらいベロンベロンだったのに、あのコンディションをビビるどころか海の中でゲラゲラ笑っていたのは映画っぽくやっぱりAJくんは規格外だった。 僕の長いサーフィン人生で、デカくてハードなコンディションで本格的に泥酔してサーフィンした人間はAJくんしか見たことがない。 あれ以来「AJ、今日はシラフなん?」とみんなにネタにされているっぽい。

本当はあの日みたいなセッションなら、AJくんがセットの一番でかいのをレイトでドロップしてかっ飛びカーヴィングする姿をみんなは見たいのだと思う。 それにしてもこの日のセッションは1週間ぐらい興奮が残っていて、ああ!またあの波に乗りたい!とみんなで思い出していたぐらいだ。 波は毎日途切れることがないぐらいで毎日サーフィンしすぎのKRくんは野球ひじ(パドルしすぎで軟骨が磨耗して痛む症状)に悩まされていた。 僕も時々発症するやつだがこれは辛い。

とにかく、この秋のシーズンは盛り上がりそうな気配がしてそわそわが抑えられない。

ISA WORLD SURFING GAMES会場にてYDくんと講師メモ








2019年8月31日

The day

月の初めからなんだかんだずっと波はあったのだが、

8月の半ば、台風接近中から波の良さそうな日が予想されていたけれど、結局はそれほど良い条件は揃わず、まあまあなリーフがやれた程度だった。

そして台風の通過した日本海を、グランドスウェルだけが戻ってきた。 リーフには潮回りやウネリの向きなどの加減で合っていなかったのだが、サイズもでかいパワフルなうねりは二位ノ浜のサンドバーにヒットしてものすごいクオリティの高いブレイクになった。 KRくんも言っていたがビーチとしてはまさに一年中待ち焦がれているレベルのThe Dayだった。

潮が高い時間帯は少しダンパー気味で速い波質だったが、KP君は掘れ掘れのテイクオフをメイクしてヘビーでリスキーなチューブに突っ込みまくっていた。 僕が見ている間にも2本ぐらいはでかくて最高のドカぼれチューブをメイクしていた。 KR君は乗る波乗る波でカービングしまくっていたが、でかい波でワイプアウトした時に板が折れてしまった。 夕方には潮も引いてブレイクは極上になり、アウトサイドからインサイドまで何度も何度も大きなターンを描ける最高の波だった。 インサイドの浅いセクションのブレイクは危険な状況だったが、僕はドルフィンするだけで首が「グギ!」っとねじれそうになったりした。 KP君はチューブでワイプアウトして巻かれた瞬間に、自分のボードが飛んできて両足をフィンが通過して、切れたり強く打撲したりで、病院で縫ったりはしなかったがしばらくびっこを引いていた。 こんな波に当たるとみんなのテンションは本当におかしくなってしまい喜びでゲラゲラ高笑いが出て本当に最高に楽しかった。 僕はこのサイズの波を海パン一丁でサーフィンする機会は珍しいので気持ちよかったのもある。

YD君も他のみんなも最高のライディングを日没まで繰り返していた。

この日の前日に波が小さい時にサーフィンデビューしたYK君も彼いわく外国みたいなすごい波を見学できて感激したそうだ。 予習でキアヌリーブスの映画「ハートブルー」を観てきたらしいが、KR君とKP君あたりが、映画のキャラクターがそのまま出てきたみたいだと喜んでいた。 まったく思い通りに乗れなかったので楽しさ半分、悔しさ半分でリベンジを誓っていた。

YK君の性格からするとサーフィンはかなり向いていると思います。頑張って! 二回目のTOくんとKOちゃんも頑張ってましたね。またぜひおいでね!

ああ、それにしてもまたあの波でやりたい!!

写真は当教室講師キャプテンメモ 2019年








2019年7月31日

当たり年の気配のした夏だったが・・・

7月も前半は波の良い日がずっと続いていた。

週末も平日も北うねりがずっとあって、ああこのまま秋までこうだったらなあなどと妄想していたがそうはならず後半からはフラットが続いた。

先月テトラポッドの手前のやばいセクションでアイランドプルアウト失敗して巻き上げられてボトムの岩で強打した僕の左足の甲は、1ヶ月以上経っても完治せず、いまだに長時間サーフィンしたり長時間歩いたりすると痛んで1.3倍ぐらいに腫れ上がったりする。 やっぱり骨にひびが入ってるんだろうなと思う。

今月は一回イルカの群れが遊びに来てくれた。 波待ちをしてボードに座っていた僕とKR君の間で、ボイル(岩棚なんかのボトムにカレントがぶつかったときに発生する、水が渦巻いたり沸騰したみたいにブクブク動いたりする現象)が突然出て「あれっ?」と思うまもなく、イルカの黒い影が僕らの横をかすめるように数頭ぐるぐる取り囲んでいた。 僕らは即座にボードを投げ捨てて海中に潜ると、イルカたちは「キイ〜ッ・・・キィ〜ッ・・・」と超音波みたいな音で会話をしながら僕らとしばらくコミュニケーションをとってくれた。 そして彼らはセット十回分ぐらいは僕らと一緒に波乗りを楽しんでそれからどこかへ旅立ってしまった。

今回もイルカの体には触れなかったのが悔しい。

後5センチぐらいまで手が届きそうなのになあ・・・

写真はKP君 2019年








2019年6月30日

今までこんな6月ってあったっけ?

6月にこんなに波があった記憶がないってぐらいの当たり月だった。

しかも、年間ベストレベルのサイズのビッグウェーブも上がった。

春から秋までのシーズンはやっぱりスモールウェーブに馴染んでしまい、パドルも弱くなっているのでこんな時期にいきなりでかくなると準備ができていない。

本当は、一年中、この波を待っていて、どの時期のどの日にこの波がやってきても一番ベストの体で戦える準備をしているなんて言えたらカッコいいんだが。 でも、気持ちだけは本当にそういう気持ちでいる。 一年中この波を待っている。 なのに実際は波がない時期が続くとトレーニングをサボってしまう。

そんなわけで、6月の中旬のある日、THE DAYは突然やってきて、車を停めて1人で波チェックをしている僕は、巨大な波がブレイクするのを目にしてチキン気味な気分とやる気との間で揺れていたが、僕は、何か言い訳をして、他のポイントに移動してしまいたい気持ちと戦っていた。

「チ、チ、チキ、チキ、チキン」と心の中に聞こえる臆病な音をかき消すように「よっしゃ〜!!」とカラ元気のでかい声で気合いを入れて颯爽と車を降りた。笑

数人の仲間は他のリーフに行ってしまい、他の常連メンバーはみんな仕事が外せず、僕は1人で準備を始めた。 このポイントのビッグウェーブコンディションは基本的にオンショアはダメなのだが、今日は軽くオンショアが吹いている。 それだけでもヤバ味が増すというものだ。

はるか沖合い500mぐらいなので音は聞こえないけれど、凶暴なビッグウェーブが絶えることなく崩れ続けていて、中間の海からインサイドまでがずっと白くスープで濁っているような海に僕は1人で入らなければならなかった。

ウエットに着替える時もイヤイヤで、あ〜、入りたくね〜とか思いながらリーシュの傷のチェックをしたりしてた。 それでもワックスを塗っていると不思議と気持ちが落ち着いてきた。 と思ったら、海に入るポイント手前でストレッチをしているとまた心臓が変な感じになってきた。 マジ怖い!

ビッグウェーブでこのポイントに入って、いつもまずゾッとするのが最初のセットが入って数本の波がブレイクする時に、海全体が大きく上下して荒れた川のように水が動くのを体感する時だ。 いつも馴染んでいる日常のサーフィンの景色との違いにビビる瞬間。 仲間と入ってもこのコンディションなら怖いのに、1人だとなおさら凍りつく。 ラインアップでポジションもわからず、セットを喰らわないようにアウトすぎるぐらいに出て行った。

そうして数回ぐらい最大サイズのセットの波を全部やり過ごして、どんな波がどういう風に崩れるのかを観察してた。 とりあえず最初からやばい波を食らいまくるのは避けられた。 波に乗れずに30分ぐらいそうしていたと思うが徐々にエンジンがかかり、パドルもスムーズに動き出した。 最初の2本ぐらいにワイプアウトせずにテイクオフできたことで自信もついてきた。 調子に乗ってかなりヘビーにやられたりもしながら1人でサーフィンしてる間の3時間ぐらいで12本ぐらいは乗れた。 でも、一番記憶に鮮明に残ったのは、自分が恐怖のあまり引いてしまってテイクオフできなかった波を、引きながら波の頂上から奈落の底を見下ろしている敗北の瞬間のシーン。

いつも通りだ。 いつものダサい俺だ。 それでもサイズは徐々に小さくなっていきセットもあまり連続で入らなくなった。 そして他のリーフで入ってたSHTさん、KRくん、KPくん、AJくんが入ってきた。 こういうコンディションにみんなで入ると本当に興奮する。 ドロップする仲間を横から見ていると思わず声が出てしまう。 サイズが小さくなったとはいえまだまだパワーはすごくてSHTさんは、入ってきて2本ぐらいセットの最高の波を乗りこなしていたが、そのあとのセットを食らったときにボードが真っ二つに折れて、ものの30分いないぐらいで退場だった。 半分になったボードのSHTさんはカレントの流れが川みたいできつすぎて岸にたどり着けなくて、違う岩場から上がったらしい。 KP君はカービングを綺麗に描いていたし、KR君もきわどいドロップをメイクしていたし、AJ君もカットバックからのリエントリーがカッコよかった。 夕方僕が上がるときにはOMT君がすれ違いで入ってきた。 後日聞いたけれど、KR君も無事に怪我をしないようにサーフィンすることに集中していっぱいいっぱいで、帰りの車ではアドレナリン出まくりのせいでずっとゲラゲラ笑い続けてるというおかしくなった状態だったそうだ。 AJ君もサーフィン中に集中して全力を尽くしたせいで、最後は岩場に上がるときに全身にまったく力が入らずガクガク状態で立ち上がるのが精一杯だったらしい。 ドルフィンで握りすぎたのか握力も全然なくなっていたし、「マジで冗談抜きで体重が数キロ落ちてた!」とも言っていた。 みんなとすれ違いで夕方遅く最後1人で日が暮れるまで入っていたYD君はとにかく最高だった!と涼しい顔をしていた。

この日は自分なりに気持ちよかったライディングが全然なかった。 いっぱいいっぱいで全然乗りこなせなかった。 次こそはリベンジと思いながら毎回デジャブーのようだ。

このビッグウェーブの翌日は、僕はITOくんとリーフでサーフィンしたのだが、大浜で入ったYDくんも、二位ノ浜で入ったSHTさんもKMTくんも、

何年間も記憶にないぐらいに最高に良い波だったと言っていた。

大浜は、ビジター数人以外はほとんどサーファーはおらず、ローカルは皆小浜で入っていて、(小浜も最高だったらしい)YDくんは、ライトのチューブを何本もメイクしまくりで、ずっとチューブセッションだったそうだ。

うねりのサイズも大きくて太平洋の良い時のように極上な横一本に繋がって入ってくるグランドスウェルで、地形も信じられないぐらいに合っていて、最高のブレイクだったらしい。 昼は潮が合っておらずダンパー気味だったようだ。 二位の浜も、ビーチ右の岩棚からサイズのでかいジェフリーズベイのような波が崩れるとずっとウォールが切り立ったままで、SHTさんも極上のチューブをメイクしたそうだ。 チューブの出口に余裕でラインどりを調整できるぐらいに大きく口を開けているバレルばかりだったらしい。

この無人のブレイクをビーチから見ている時は、でかすぎるしハードすぎるかな、とSHTさんも悩んで、僕たちのリーフに戻ろうか悩んだそうだが、KMTくんと一緒に入ったらカレントもうまく沖に流していてげティングアウトもハードではなくて、夢のような波がひたすら乗り放題だったそうだ。

多分10年間で一回とかそういうコンディションだったんじゃないだろうか。 このスペシャルな波を逃した僕とITOくんは、サイズがでかいだけでテトラ前にダンパー気味の危険なブレイクをする波に手こずっていた。

僕は、インサイドの岩のセクションをうまくかわし損ねて、プルアウト失敗で波に巻き上げられてボトムに叩きつけられ左足の甲を岩で強打して、1週間経ってもずっと腫れてて痛くヒビでも入ってるのかなと思う。 右足の指にはウニが10本ぐらい刺さって、踏んだり蹴ったりだった。 潮が引いたらブレイクが良くなると読んだのだが失敗だった。 ビーチに移動するのが正解だった。

この2日以外も、日常的に波さえ上がればビーチはブレイクが良くてずっと最高な6月だった。 異常気象が続くけど、この夏は波がずっとあれば良いなと思う。

長門市のサーフィン 2019年6月17日 KR君 サイズが小さくなった後 それでもこの分厚いスープ 撮影J










2019年5月31日

波が小さい時期は・・・

シーズン真っ只中だったらガッカリするかもしれないようなしょぼい波でもこの時期になると僕らは飢えた狼のように群がる

フラットがしばらく続いて久しぶりに海に入る瞬間はなんとも言えない高揚感に包まれる。

どんなに小さくて力弱くふにゃふにゃした波だったとしても、セットが入る瞬間はドキドキするし、思い切りパドルしてテイクオフできると確信できた時のテンションの急上昇から、実際にボードに立ち上がり横に進み始めた時の喜びはどんな時でもいっしょだ。

ふにゃふにゃな波なりに少しでも掘れて加速できるセクションを求めてマニューバーする。 時にはパンピングしまくってしごいたり、時には優しくスムーズにターンをしたり( 僕は苦手だが) しながら乗り繋いでインサイドまでロングライドする。

月末のとある夕方のビーチの光景はまさにこんな感じだった。無駄な負荷をかけ過ぎて失速をまねいたりしないスムーズなサーフィンはKP君の巧さが光ってた。 ニコニコのKR君は小波でも朝からずっと入ってたらしく無限のリップが完全自動モードになっていた。 セットを狙うAJ君や、この春高校を卒業したAR君、KZ君その他みんな水を得た魚だった。

なんなんだろうなあ、この行為。 なんて不思議な行動なんだろう。 なんて非現実的に奇妙な感覚に僕らは取り憑かれているのだろう。

長門市のサーフィン 2018年 当教室講師 キャプテンメモ











2019年4月28日

平成最後のリーフ

例年のようにGWはまともなうねりが届いた。

今日は大浜も良かったらしいが、二位の浜も最高で、レギュラーのロングライド可能な波で、何アクションでも可能な感じ。 KPくんは絶妙なライン取りで波と一体化して美しいサーフィンをしていた。 KRくんは、ほれるセクションは見逃さずにエアーに行ってた。 SHTさんも、OMTくんもリップしまくってたし、その他みんなかなり楽しそうだった。 僕はバックサイドエアーが一回いい感じで飛べたがメイクはできなかった。

昨日も平成最後のリーフでTDくんと3時間ぐらい入って、疲れたので上がろうかと思っていたらKRくんとAJくんが入ってきた(後でNBくんも)のでじゃあもう少しだけやろうかな、と思ったいたら、楽しさで時間を忘れ日が暮れる前まで休憩なし9時間ぶっ通しでサーフィンしてしまった。 一度も上がらずにそのままこんな長時間のサーフィンはすごい久しぶりだった。 こんだけやると、ランナーズハイ的に気持ち良くなっていて、海から上がった後も異常なテンションで訳のわからないトークが爆発する。 TDくんは娘さんの子守りに帰ることを意識してたからか笑、テンポよく良い波をつかんでいた。 KRくんのサーフィンはまたこの冬進化していて、ゲティング中のAJくんの顔面にスプレーをぶっかけた一発なんかはすごいスピードのカービングだった。 スプレーの飛び方で後ろから見てもフローのレベルが上がってるのがわかる。 AJくんもニューボードに慣れて、大きなライン取りで魅せていた。 僕自身は、海に行く前に食事中に見てたJohn John FlorenceのBell's beachの大会のサーフィンのインスピレーションが頭に焼きついていたので、カービングでいつもと違う体重移動を試して見たら二回ぐらい良い感触があって、お〜!!と気持ち良すぎた。 夜眠る前もこの感触をもっと味わいたい・・・と眠気で朦朧としてきた頭でなんども記憶をリプレイしてた。

昔は、1ラウンド目は一回も上がらずぶっ通し8時間入って、昼飯食べて、2ランドめは5時間ぶっ通しとかやってた。 大浜なんかで駐車場の階段を上がるときに膝がガクってなったりしてた。 そのくせ、晩飯の後でクラブハウスでみんなとサーフィンビデオ観てたらまたサーフィンしたくなって真夜中に暗い海で2時間ナイトサーフィンしたりもしてた。 波のない時期は仲間と宮崎に行ってたけど、誰ともタイミングが合わないときは、ボロボロの軽自動車を高速じゃなく下道で一晩中10時間ぐらい1人で運転して、鹿児島の恋が浦まで土日でサーフィンしに行ってた。 あの頃はそれほど自覚はなかったけどかなりのジャンキーぶりだ。 ああ〜! まじでそれぐらいサーフィンが好きだ〜! って誰にアピってるのか不明だが。

当教室講師 キャプテンメモ 2003年 角島でのサーフィン    山口県下関市角島サーフィン










2019年3月29日

ピーターパン

このシーズンあまり怪我をしていないのは、エアーの要領が前よりもよくなったからかなとか考えていた矢先、バックサイドエアーでボードに顔面を強打してクラっときた。 これだけ怖い思いをしているんだからそろそろ神様もご褒美に最高のメイクの瞬間を味あわせてくれるはず・・・

夢の中では相変わらずすごい技が簡単に決まりまくるのに。

なんだか今シーズンもあっという間に冬が終わった気がすると嘆いていたら、KR君は全然そうは感じなかったと言っていた。 毎日朝から晩まで何も考えず楽しくサーフィンしてるKR君にとってはこのシーズンもずっと充実した時間がゆったりと流れていたようだ。 そういえば歳をとるほどに時間は早く流れるように感じるって世間では言う気がする。 そんなつまらない大人にはなりたくないって思ってたのに、そのつまらない大人にいつの間にか自分はなってしまっているみたいだ。

それに比べて、永遠の少年のKR君はいつもガキの頃の楽しさのまんまで最高!って言いながら、毎日笑って終わらない夏を生きている。

ああ、俺も小さい子供の頃は学校終わってから遊びに行くと一つの映画の物語ぐらいに壮大な時間が延々と続いていたなあ。

明日のことなんて考えもせずにその瞬間その瞬間に夢中になっていた。

でも今ではサーフィンをしている時でさえ、自分が練習している技のことばかり意識していて、日暮れまでにあと何回ぐらい技の練習ができるかとか計算してる自分がいる。

翌週の波の予測を考える時も、何曜日の何時ぐらいだったら、波の高さは3.2m で、うねりの方向は北西で、風向きは南で、潮の高さも60cmぐらいだし、***の技が練習できるな、とかそんな感じ。

そこまで狙って練習しても、あまりにも調子が悪いと自分の下手さに落ち込んで楽しいどころか辛くなるときもある。 と言うか最近は進歩がなさすぎてそういうモードが多い。

何も考えずにどんな日でもどんなコンディションでも純粋に波に乗ることだけを無心に楽しんでいたのはいつぐらいまでだっただろう。

あまり好きなタイプの人ではないが、真木蔵人はショートボードをせずにロングで気取らずにカッコつけずにゆったりとサーフィンする理由はそのへんの感覚を悟っているからかもしれないと、今ふと思った。 真木蔵人、あんなにバカっぽいのに、いつまでもつまらない大人にならずに永遠の少年でいるすべを知っているのかもしれない。

そして俺のヒーローKR君は真木蔵人とかの10倍ぐらいは純粋にサーフィンを楽しんでいる。 KR君こそ誰よりも楽しそうにいつまでも永遠の滑り台で遊んでいる少年だ。 どんなに天気が悪い日でも公園に行けばKR君が遊んでる。

ややこしく自分を追い込みすぎてスランプになった時は、結局KR君とサーフィンすることでまたあの気持ちを思い出させてもらっている。

絶対に失ってはいけないのはあの気持ちだってことは忘れない。

当教室講師キャプテンメモ 2019年3月 撮影ITO













2019年2月28日

ターミネーター

ここ数週間は二位ノ浜のビーチの左端にサンドバーが形成されてかなり掘れてかっ飛ぶライトの波が立っていた。 つい最近砂がなくなって、そのライトのブレイクも無くなってしまい、ここ数日はずっとテイクオフした後にショルダーの張らないダラついた波になってしまっている。

今月のみんなのライディングの記憶を辿ると、YD君のリーフのサーフィンがかっこよすぎて見惚れることが何度もあった。 彼自身はもう上達はしていない、維持してるだけ、と言い切ってるけれど僕からみるとまだまだ進化してる気がする。 20代の体力とかは無くなっても、経験を積み重ねることで磨かれるスキルがあるんじゃないかと思う。 外人にも負けてないような恵まれた身長/体型もあって、おまけにライディングのスタイルもめちゃくちゃ良いから本当に絵になってDVDそのままみたいにかっこ良い。 KP君はカーヴィングのえぐり方が前よりも大きくてかっこいい。 ITO君もターンが大きくなっている。 体重もあるので大きなターンが決まると絵になるのは同じ重量級のSHTさんも共通する羨ましい面だ。 AJ君は違うボードに乗ることで違うラインを発見しているみたいで新しい雰囲気を見せていた。OMT君も軽快なリズム感を手に入れつつある。 最近モチベーションが高いNB君も玄人らしい深いラインどりのサーフィンを見せている。 OG君も登場すればいつでも爽やかにニコニコしてるけれど、テイクオフしたらかなり激しく波をきり刻む。 MNB君やTSDA君、KSK君も味のあるサーフィンをしている。

KR君は先日バックサイドエアーで頭にボードがつき刺さり、その瞬間に「うわ!やばい感触・・・」と戦慄が走ったらしい。 実際グッサリ肉がえぐれて、手で触ったら髪の毛がごっそり抜けて血が吹き出して、どの程度まずい状況か一瞬怖かったらしいが、すぐにITO君に病院に連れて行ってもらって、それほど深刻ではなかったから本当によかった。

この2人のコンビは以前にも逆のパターンがあった。

リーフのチューブの波でワイプアウトしたITO君が波に巻き上げられてボトムに叩きつけらた瞬間、水中でどっちが上だか下だかわからないぐるぐる洗濯機状態になり、両手で頭をガードしたけれど、手のガードの横の側頭部を岩に叩きつけられた。

その瞬間の衝撃は「あ・・・やってしまった・・・終わったかも・・・」というような自分が死ぬとか、歩けなくなるとか、そういうレベルのダメージを食らったのだろうという感触だったらしい。

どうにか意識は失わなかったけれど、直後は体が動かない麻痺状態のようになり、顔が水に浸かっているまま動けず溺れる寸前。 海面に浮かんだ後しばらく息もできず、ほとんど動けないような状態だった。

岩との接触の瞬間は、頭蓋骨のグシャっという損傷と同時に全身に電気が走り、視界にも電気がビリビリと稲妻のように走った状態だったそうだ。

(僕もこのレベルの経験があって2ヶ月以上入院した ーこちら➡️2009年2月22日のブログに書いてます)

運悪く、みんなが波待ちをしていたアウトのラインアップからはITO君の状態に気づく人間がしばらく誰もいなかった。 その時しばらくセットの波がITO君が漂流しているインサイドに来なかったのは不幸中の幸いだった。 このタイミングでデカい波が入っていたらインサイドの岩場に打ち上げられて100%死んでいたと思うとITO君は振り返っていた。

やっと気づいた仲間に助けてもらいながらどうにか海から這い上がって、ITO君の車をKR君が運転して大至急病院に連れて行ってもらったらしいのだが、KR君には事態の深刻さがイマイチ、というか全然、伝わっていなかった。

助手席に半分意識が朦朧としてうずくまっているITO君の視界には相変わらず電気の稲妻みたいなものがビリビリと走っていて、昔の映画のロボコップとかターミネーターが攻撃されてダメージを食らったときの、機械の頭脳内のモニターみたいに、様々な色とか光とか、文字みたいなものとか、画像のノイズみたいなものとかが視界にぐるぐると現れているという、とんでもないヤバイ状況だというのに、KR君は運転しながらオーディのスイッチを入れて音楽をかけて、「あ〜!いいね〜!尾崎豊ぁ聴くんだぁ〜?」とか言ってたらしく、さすがのITO君も「・・・まじか・・・」とあきれながら、声に出す余裕はないけれど、電気のビリビリ流れる脳内の朦朧とする意識の底でKR君のマイペースぶりを静かに爆笑していたらしい。

これは、ターミネーターの時では無く、ITO君の別の日の怪我の写真。 目にボードのノーズが突き刺さった時のショット。 ターミネーターの時はこんな記念写真wwを撮る余裕など全くなかったらしい。 ターミネータの日は病院のCT検査などで一応大丈夫だったらしいので本当に良かった。

ITOターミネーターの視界のヴィジュアルイメージ

音声的には、ITO君の朦朧とする意識の端っこで尾崎豊の音楽が流れていて、サックスの間奏の後ドラムが入って、重体の友人を病院に運転搬送しながらもテンションまじハンパないKR君の声が妙に遠くに聞こえる声で「ぬ〜すんだぁバイクで走り出すぅ〜」って歌ってる感じ。 ( 音楽を愛するKR君は尾崎の美しい詩に恍惚とし、ガキの頃イケメンバンドのボーカルをしていた自分自身の美声にも酔いしれて、陶酔しきったキラキラの瞳で微笑みさえ浮かべていた...ww )そんなんできひんやん普通 泣←大迫半端ないの人











2019年1月31日

人類で一番運のない男

サーフィンブログなのだが、今回はちょっと番外編になる。

今月のある日の出来事だ。

僕は友人Aと、友人Bと3人でサーフィンをしていた。

(ちょっととんでも無い話なので、彼らがホラ話をする人間だと思われたりしないよう、本人のプライバシーを配慮してイニシャルも伏せておきます)

波自体はそれほど特別というほどではなコンディションだったその日、

1時間ぐらい3人で交互に波に乗っていた。

ふと僕が空を見上げると、僕の人生でこんなの見たことがないというレベルに色彩が強烈に強い虹が出ていた。 最初は一部に出ていたが、あっという間に海の水平線上に完全な半円が大きく大きくかかっていた。

あり得ないぐらいに色が濃かったのは、そんな虹の左端のふもとの部分だった。

色の濃さといえば、テレビ画面の色彩ぐらいはっきりしていて、自分自身が発光している、まるでネオンサインのような強烈に明るい輝きだったのだ。

「あ”~!!!!!!」「なんじゃこれ~!!!!!????」「こんなん見たことねーわ!!」「うっわあ!!!!まっじで!!!!なっにこれっ!!!!」

「うお〜っ、マっジで!!!!!すっげーやろ~これ!!!!!」

とかいう感じで、僕は十回以上絶叫して、僕の友人2人も同じように驚いていたが、僕はこの虹の写真を撮影したくて飛ぶように早いパドルで岸まで戻り、あっという間に海から上がり、車まで走ってiPhoneを取り出し、興奮状態のまま速攻で写真数枚と動画を撮影した。 その時はまだ、僕のこの行動をのちに死ぬほど後悔することになるなどとは知らなかった。

残念ながら、海の中で見ていた強烈な明るい光は撮影する瞬間には弱くなってしまっており、実際に写真に写った虹は「すごいきれいな虹ですね」と普通に言われるようなレベルになってしまった。

いやいやいや、こんなんじゃないよ、俺が見た虹は!!と腹立たしいのだが、

実は、人生で一番悔しい体験というのはこの虹を写真に収められなかったことではない。

寒くなっていたので僕はもう服に着替えて車から2人のサーフィンを見ていると、

10分ぐらいして友人Bが上がってきた。 彼はなんだか表情が固かった、そして僕が虹の写真が取ったかを聞いてきた。 虹は撮れたけど海で見た異常に強い光は間に合わず撮影できなかったと伝えると、虹はいいけど、なんか他のもの写ってなかった?と聞いてきた。 なんのことか理解しかねる僕に真剣な表情の彼が説明してくれたのが、以下のことだ。

僕が海から上がった1分後ぐらいだろうか、僕らが大騒ぎしていた強烈に明るい虹の光のあたりから、無数の飛行物体が現れてきたのだという。 位置的には、サーフィンしていたポイントから沖の方に数キロぐらい離れたあたりになるだろう。 最初は友人Aだけが気づいていて、数十ぐらいもの飛行物体が空中で移動していることを友人Bに伝えるが、Bは近眼なのでしばらくは全く気づかなかったらしい。 Aは目が良いので、虹からどんどん出てきた物体が合計で2つのグループに分かれ、それぞれに50ぐらいずつ、合計で100ぐらいの大編隊になったことを信じられない気持ちで見守っていたらしい。 そのうち、Bもついに発見して2人で大騒ぎを始めたそうだ。 最初は鳥なのかなとも思ったが、まずスピードと大きさの観点から鳥というのはあり得ないという結論になったそうだ。 距離感から想像すると、大きさとしては小さいもので自動車ぐらい。 大きいもので100m ぐらいというようなサイズに感じたらしい。 色的にはAにとっては、夜空に光る星の中で一番大きいような星を大きくしたようなイメージとも、太陽の光のような、黄色をどんどん明るくして眩しくしたような感じとも言っていた。

Bにとっては、大きいものの輪郭は四角くて色合いは金属っぽいシルバーだったのがはっきりわかったという。 (ただし、これについては、Aの推論では、Bは目が悪いから、小さい光がいくつか集まった部分が膨張して見えて大きな金属的な四角の形に見えたのではないかと言っていた。 なぜなら目の良いAはそういう形は見えなかったので) もうお分かりだと思うが、友人AもBも、これらの物体は紛れもなくUFOだと思ったらしい。 Aいわく、UFOは時々形を変えているようにも見えたし、大きさ自体も大きくなったり小さくなったりしていた、水平方向にすうっと高速で数キロぐらい移動したものもあるし(これはまるでSF映画のUFOのような動きだったらしい)、上下動、左右の動きなどそれぞれの一機ずつの個体が別々の動きをしていたとのこと。 山の方の森の中に消えて行くように見えたり、また戻ってきたように見えたり。 共通していたのは、Aは少し怖かったし、不安だった、Bは動揺したという言葉を使っていたが、やはり怖かったらしい。

海から上がった時に「無事でよかった・・・」と感じたらしい。

恐怖が「少し」だけだったのは、距離感が数キロぐらいは離れてる感じだったし、自分たちに直接向かって来そうな印象はなかったからだという。

なぜ僕に「お~い!!!!!見てるか~????」とか叫んで教えてくれなかったのかと後で僕は彼らに10回以上は苦情を言ったが「そういう余裕はなかった」そうだ。 UFOもすぐにでも消えてしまうのだろうと思ったし、(実際は10分以上飛んでいたらしいが)、さらに怖さで動揺していて、僕のことまで気が回らなかったらしい。 途中でBはふざけて(いつもふざけたキャラクターなので)、

自分の喉を右手でチョップしながら「ワ~レ~ワ~レ~ワ~」とかバカを言ってたらしいが、いつもならそういうジョークに喜んで乗るAも、「今、そういう状況じゃないやろ?」と彼を諌めたらしい。 Bも「まあたしかに・・・」と静かに真剣観察モードに戻ったそうだ。 この時のことを振り返ってAはBのことを「あの人、あの状況であのジョーク、マジであり得ないよ」と苦笑いをしていた。

冗談を言いながらも不安で動揺もしていたBが、車に戻って眼鏡をかけてもっとはっきりとUFOを見たいので岸に戻ってパドルをしたぐらいでUFOは消えてしまったらしい。 Bが僕のところに戻ってきた頃には跡形もなくなっていたのだ。

その5分後ぐらいに続いて上がってきたAと共に、随分光が弱くはなったがまだ空に残っている虹の周りを僕ら3人で凝視したが、もうそこには何かの異常事態があるような気配は見られなかった。

2人に対しては僕は30分ぐらいのインタビューをその場で行い、詳しい状況を説明してもらうべく質問攻めにした。 最初に上がってきて僕にUFOの話をしてくれた直後のBの顔も、Aがその後すぐに車に戻ってきて僕に顔を合わせた最初の瞬間の顔も、動画で撮影してあるが、どちらの友人も本当に真剣な表情が印象深い。

いつも人のことを茶化したりふざけていていい加減なキャラのBも、硬い表情で不安げな表情だったし、いつもニコニコなAもかなり険しい顔に、「まんまる」というレベルに大きく目を見開いた驚愕の表情が、事態がどれだけ常軌を逸したものだったかを僕に伝えるのに十分だった。 全く関係はないとは思うがAはその夜インフルエンザを発症してしまい、高熱で寝込んでしまった。 そのため、僕がリクエストしていた、見た通りの絵を描いておいて欲しい、というのはできなかったらしい。 そのうち描くと言ってくれたが。

僕は、その夜、家に帰ってすぐにスマホでネット上に目撃談がアップされていないか、ニュースになっていないか、そういうことをググりまくった。

長門市に関する情報どころか、全国レベルでもその日の目撃談は無かった。

僕の撮影した写真にも動画にも何の飛行物体らしきものも写っていなかったことも不思議だし、100機の飛行物体が10分間も空を飛び交っていて、長門市で騒ぎになったりニュースになったりしていないこともが不思議だった。

その2つから想像したのは、海の中からは見えたが、陸からは見えない何かの理由があったのだろうかということ。

このブログを書いている時点ではあれから3週間ぐらい経過したが、当日は僕も、彼らが見たものはUFOだったのだと信じる気持ちが99%ぐらいと随分強かった。

それだけに、翌日の僕の落ち込みようと言ったら可笑しいぐらいだった。

普通の人にとっては人生で一回も無いような本当に特別な体験をするチャンスが僕にもあったはずなのに、僕は自ら背を向けて逃してしまったのだ。

レッスンでは多くの生徒さんに(その日にやらなければいけないプロジェクトがある生徒さんは除いて)、英語でUFOの話をした。 様々な人が10人10色の違う反応だった。 科学的な人はやはりそれが宇宙から来た宇宙人が操るUFOだとは思わず、なんらかの科学的な説明がつく通常の現象だと考えるようだ。(こういう科学的な考え方の人は多かった) 逆に、少数だが、UFOだと簡単に信じる人もいた。 1人はご自身がそれらしいものを人生で二回見たことがある方だ。 でも、見た後で悪夢を見たし、「UFOは良い存在では無いので見ない方が良いのだ」と、悔しがる僕を慰めてくださった。 でも、彼も見たのは一機だけだったから今回の100機というのはすごいと驚いていた。 もう1人は、子供の頃、数人の友人と山の中で遊んでいるときに、強烈に光る物体が茂みの中にあって、怖がってその場にとどまる友人たちを置いて1人でそこに近づいて行って、光のところに行ったらいつの間にか消えてしまっていた、という体験を「UFOなんじゃ無いかと思う」と何度か語ってらっしゃるご主人を持つ生徒さんだ。 このお2人の生徒さんだけはそのまま信じてくださった。

多くの人に興奮しながらこの話をしたのだが、一番最高の反応をしてくれたのが僕の親友のC(一応ここもプライバシーの配慮でイニシャルは変えました)だ。

彼は、僕が悔しがったのそっくりな悔しがり方で、UFOを見た人間に自分がなれなかったことが心から悔しくて、「あ~!!!!!マジで、泣き崩れそうなぐらい悔しい!!!!!」と叫んでくれた。 それを見た僕は爆笑してしまった。

この反応の良さ! 僕にそっくりだ。

論理的でも科学的でも冷静な人間でもないCだが、

彼が珍しく辻褄の合うことを言って説得力を持って僕に伝わったのは、

僕たち人間が宇宙のこととか、自分自身の存在のこととかで一体どれぐらいのことを知っているのか、どれぐらいのことを科学的に解明できているのか、僕ら人類が手に入れた知識などほんの小さい部分だ、だから宇宙から未知の知的生命体が未確認飛行物体に乗って空に現れる可能性など無い、と断言すること事態馬鹿げていないか? ということだった。

言われてみれば本当にそうだと思う。

僕は、今回のことが起きるまでは個人的には、地球に宇宙人がUFOに乗ってやって来たというあらゆる情報はまゆつば物で、ほぼ100%ぐらいニセモノなんじゃ無いかと、なんの根拠もなく思い込んでいた。 だけど、今はどうだろう。

僕が見たわけでは無いけれど、AとBが今では完全なUFO信者になってしまった。

その彼らの真剣な表情と言葉から僕が確実に言えることは、

UFOだろうが、または他の何かだろうが、とにかく彼らは何か特別にすごいものを目撃したのだ。 そしてその光景は100機のUFOが飛行していた以外の何物でもない、と、彼ら自身は心から信じているということ。

今思い出したが、生徒さんの友人の元警察官の方が言っていたのも同じようなことだ。 宇宙から来た宇宙人が乗ってるUFOというと、みんな先入観もあり、

「ありえない、とか信じられない、とか即否定してしまいがちだが、おそらくその人たち2人(僕の友人AとBのこと)が、何か特別な体験をしたというのは事実なのだから、そこを踏まえて考える必要がある」 ということだった。 ただし、彼は、この現象はおそらく鳥の群れを見間違えたのだろうと分析していらっしゃるようだった。 (この可能性は、 AにもBにも何度も確認したがあり得ないということだった。 まず第一に、鳥の群れを鳥だとわからないような距離というのははるかに遠くなければならない。 それだけ遠くをたった時速数十キロでゆっくり飛んでいる鳥の動きなど、視界にはぼんやりとした緩慢な移動にしか映らないだろう。

異常な速さの上下動や水平方向に高速で滑るように数キロを一瞬で移動するなんて既存の飛行機などどんな機械でも不可能だろう、鳥なんて論外だ。 第二に、20秒とかいう短時間なら鳥を間違うことはあるかもしれないが、10分間も連続してずっと飛んでいるのを見ていた上で、通常の野生動物である「鳥」の動き、「鳥」の飛び方との類似を、大の大人2人が完全否定するぐらいに、それらの飛行物体の動きは常軌を逸していたのだ。)

そうそう、僕の頭によぎったのは、こういうことを目撃した、というのが1人だけだった場合は、まずはドラッグでもやっていたのか、酒を飲んでいたのか、または脳に障害があって幻覚を見たのか、などを疑う。 だが、今回のように2人以上が同じものを目撃したという場合は? しかも、それが僕自身が一緒にいた場で起きたことだったら? 僕は彼らが何か不思議な体験をしたという事実を疑う気持ちは0%だ。

もう一つ思い出した。 ある生徒さんが言っていたが、UFOだとは思わないが、この地球上にも我々人間が知らないことがまだまだ山ほどある。 つまり、地球上に存在する何かが、今回の現象を引き起こしたと考える方が、宇宙からのUFOだと考えるよりは信憑性が高い気がする、という意見だった。

3週間経った今も、僕としてはあれはUFOだったと信じたいという気持ちが強い。

そうであればワクワクするし、夢がある。 だが同時に、やはり元々僕自身は科学的な人間だから、UFOではない可能性も考え続けている。 鳥だとか、自衛隊や他国の軍事的な飛行機だとかいう可能性は無さそうだ。 100機もの飛行機やヘリなどが10分間も民間人に目撃されるような状況を、政府やメディアが知らないとか発表しないとかいうことはあり得ないだろう。 第一、通常の飛行機やヘリなら音が聞こえるだろうし、ステルスのような飛行機だとしても、同じ場所に留まったり上下動や高速で水平に行ったり来たりという動きはできないだろう。

そこで、UFOじゃ無いとしたら、というので思いついた最新の考えは、

なんらかの投影装置を使ったイタズラ、または実験という仮説だ。

例えば、船の上から、大掛かりな機械装置を使って、光の映像をホログラムのようにプロジェクションするのだ。 雲や、虹や、何かの水蒸気とか、空気中のチリとか、空の何かに投影してあたかもそこに飛行物体が飛んでいるかのように見せることが可能なのでは無いだろうか。 この仮説をある生徒さんに話したところ、彼は、それだったら人工衛星からの投影ということもあるのでは?という意見だった。 なるほど。

なんらかの目的を持って、どこかの国や機関がそういうことを実験しているとか、または個人レベルのイタズラでも、人々が大騒ぎするのを楽しんでいるとか。

こういうプロジェクションでUFOの飛行のような現象を演出することが技術的に可能であると、(または不可能であると)わかる人がいたら教えてください。 そうやって一つずつ科学的な説明の可能性を潰していって、やはり、科学的にはなんであるか全く説明不可能だということになれば晴れてUnidentified Flying Object 未確認飛行物体だということになるのだろう。 もちろん、その上ででも、それらが宇宙からきたのか、はたまた地球上の存在なのかは議論の余地が残されるが。

はあ・・・ なんでもいいから僕も同じ現象が見たい!!

今まで長いことサーフィンをして来て、いろんな感動的な光景とか、感動的な動物との遭遇とか(サメやイルカ、マンボウなど)色々あったけど、

そういうのが何でも無いな、って霞んでしまった。

神様、お願いします!! 僕にも見せてください!!

この写真のために僕は最高のショーを見逃した。おまけに海で最初に見た異常な強さの光は、僕が撮影する前に消えてしまっていた。他にも数枚撮ったし動画も撮ったのだが、UFOどころか鳥らしきものも写っていなかった。

追記

あれ以来僕は、サーフィン中に水平線の彼方にセットを見つめる合間にも、やたらと空を眺めている。笑



サーフィン写真





サーフィン用語

ノーズ サーフボードの先端

テール サーフボードの最後尾

レール サーフボードの横の部分(この部分を沈めてターンする)

フィン ボードの裏のサメのヒレのような部分(これもターンに使う)現代のボードは通常3つある(昔は一つだった)

ターン 方向転換のこと (緩やかなターンから急激なものまで)

パドル 波の崩れる沖合までクロールのようにこいで移動すること

ドルフィン 沖にパドルアウトする時に目の前で崩れる波をイルカのように潜ってやり過ごす技

レギュラー 岸から見て右から左に崩れる波

グーフィー 岸から見て左から右に崩れる波

ブレイク 波の崩れ方、崩れること

ショルダー 波の斜面の今から崩れる部分

ボトム 波の一番下の底の部分

トップ 波の一番上の部分

アウトサイド 岸から遠い沖の方

インサイド 岸に近い波打ち際の方

テイクオフ 波を捕まえてサーフボードに立ち上がる動作

カットバック 波の上を走っている最中でUターンをして戻ること

パワーゾーン 波の力が一番強い部分

ライン 波の上の自分が走るコース、そのコース取り

360 走っている最中に360度の水平方向の回転をすること

リップ(オフザリップ) 波のトップでの急激なターン

ドライブターン 脚力、遠心力、高度な体重移動の技術を使って、水中に深くレールを入れて、大きく加速していくターン

カーヴィング 波のトップでレールを深く水中に入れてドライブターンすること

マニューバー 波の上ですべての技術を使ってボードコントロールを行い、思いどおりの動きをすること あらゆる技の総称

メイクする 技を成功させること

エアリアル フルスピードまで加速して、波のトップから空中にジャンプする技の総称

チューブ 波の崩れ方によっては空洞になりトンネルのような土管のような部分ができる

このチューブに入り、そしてメイクすることはとても高度な技術を必要とする

ワイプアウト 波に乗っている時に転倒してしまうこと

パーリング テイクオフを失敗して落下すること

掘れる 崩れる波の斜面が急激に切り立って角度が直角に近くなること こういう波はテイクオフが難しい

たるい 崩れる波の斜面がとてもゆるやかな波のこと

刺さる テイクオフの瞬間やターンの直後にノーズが波に突き刺さること

セクション 波のある一部分 または進行方向の数メートルの範囲

フローター 進行方向の波が一気に崩れるセクションで崩れるトップを無重力で滑るように横に走り抜ける技

前が落ちる 波の進行方向、自分の目の前の波が崩れてしまうことによって、それ以上横に進めなくなること。 それ以降は真っすぐ岸に向かうことしかできないので、その場でライディングをやめたりする