生い立ち

講師になるまでの物語



生い立ち〜科学者になる夢


完全放任主義の両親に育てられた。習い事の経験はゼロ。学校の勉強にもまったく興味がなかった。

11歳。ある出来事をきっかけに人間にとっての生と死というものを自分は何もわかっていないことに気づき衝撃を受ける。 以来、宇宙とは何か?心とは? などの謎にワクワクしたり、生と死といったことを考えては疑問に思ったりこわく感じたりすることを時おり経験することをのぞいては自由で平凡でのんびりした学校生活を送る。

中学、高校を通して勉強は一切しなかった。勿論英語も例外ではなかった。将来の進路についても全く考えていなかった。

高校卒業間際になって、そのころさらに大きくなっていた生と死への疑問、そして、「宇宙がどうなっているのか」「人間の意識とは、心とは何なのか」など、その頃になって急激に大きくなりつつあった無限の知的好奇心を満たすためにはどうしても人間の生まれ持った寿命だけでは時間が足りないという思いが強くなり、それならば、自分が科学者になって遺伝子を書き換えてでも寿命を延ばす。いや、不老不死を手に入れようと思いつく。

その思いつきを実現させるための第一歩。

( a ) それまで全く勉強をしていなかったので、大学受験のために中学校レベルから全ての教科を一から勉強やり直しをすること。

( b ) または、一流の科学者には必須の国際語としての英語をマスターすること。

どちらも必要なのだが、とりあえずは英語の勉強をするために海外へ行けば、いろいろな人々との交流もでき、視野も広がるだろうと考える。そこで、高校卒業後は一旦就職して海外へ行くための資金を貯めることにする。

会社の同僚が購読していたイングリッシュアドベンチャーという通信教育の中級者コースの「追跡」というCDと本を借りて英語の勉強を始める。当時は中学英語もまともにできないレベルだったので、英単語を全くと言っていいほど知らなかった。1ページに30回も辞書を引きまくり、自分なりに生まれて初めての猛勉強。