2018年11月30日
オーバーワーク
9月ぐらいにトレーニングでジャンプスクワットしすぎで膝が壊れた。
あれから2ヶ月経つのに痛みが良くならない。
ドクターに絶対にダメとか言われない限りサーフィンせずに安静にして完治させるとかできない。
こんなんじゃ良いサーフィンはできないどころか、ヘビーなコンディションの時はどうするん?って感じなんだけどズルズルとそのままごまかしごまかしでサーフィンし続けてしまう。
俺はだらしないなあって思う。
悪化してこのシーズンを棒に振るとか嫌だからここらで病院に行こうかな・・・
でも多分行かないっぽい。
あーでもマジでサーフィンは楽しすぎる!


当教室講師キャプテンメモ 2018年8月 撮影J
2018年10月31日
漂流物サーファー
波に乗るためにはサーフボードが必ず必要かといえばそうでもない。
実は、道具は全く使わずに身体一つでも波には乗れる。
サーファーにとってはそんなに難しいことじゃないけど、海で泳ぐ経験自体少ない人だと簡単じゃないかもしれない。
波が崩れるポイントで立ち泳ぎで待機して、波がブレイクする瞬間に合わせて思い切りクロールで岸に向けて泳ぐ。 崩れる波のインパクトゾーンに向けて落ちていくみたいな感じでテイクオフすれば、あとはそのまままっすぐ波に乗って進んでいけるのだ。
身体一つの場合は息を吸った状態で浮力を増やしてテイクオフするのが僕のやり方。
エアリアルはありえないし、ボトムターンさえもできない。
カットバックやカーヴィングもできない。
漂流物が波に流されるだけの受け身のサーフィンだ。
かなり面白くてやりだすとハマるけど笑
漂流物で思い出したが、数年前に波のない夏のある日に、ビーチに流れ着いた漁船の丸いプラスチックの浮きとか発泡スチロールとか、そこらじゅうから大型の漂流物を拾ってきて、紐で縛っていかだを作った。 設計が悪かったのか、モチベーションが十分に高くなかったのか、完成した筏のクオリティの低さは笑えた。 船の上に立てるか座れるかぐらいにしたかったが、サスケのバランスを崩して転ぶようなグラグラの障害物みたいな感じだった。
そのうち1週間ぐらいかけて、もっと巨大なものを作ってみようかな。
ちゃんと風を受ける帆も作って自由に移動できるように。
物作りが好きなのでこういうことを考えると本気でワクワクしてきてしまう。
さてさてサーフィンシーズンも始まってきたし、漂流物と間違われないように、ターンをコントロールして自由に波の上をマニューバーしたいな!
無人島から脱出するイメージで作ったいかだ 2018年 講師キャプテンメモ画
2018年9月30日
イメトレとしての雑誌の写真の見方
プロサーファーに聞いた話だけど、サーフィンのイメトレにはDVDとは違って、雑誌には独自の良さがあるという。
カメラマンや編集者が一番見応えがあると判断して掲載している写真をじっくりと見つめる。
そして、その写真のサーファーがどういうテイクオフからどういうターンをして、その瞬間の体勢になっているのか、流れを想像することがサーフィンの練習になるという話だった。
指先から腕や脚などの全ての身体の使い方、スプレーの飛び方、細かく観察するそうだ。
多分、DVDだったら、単純に動画の流れで見ているから「すげーなー!」って流して見ているので、考えることもないのだけど、雑誌の一枚写真なんかだと、やはり自分自身が考えるというプロセスが特別なんだっていうことだった。
僕はもうずっとサーフィン雑誌は買わないし読まない感じなんだけど、
最近、youtubeでサーフィン動画を見てる時に、通信状況が悪くなったふとした瞬間に動画がフリーズしてしまい、予期せず一時停止した瞬間があって、自分で望んだところで一時停止させた画像じゃないので尚更面白くてさっきのイメトレの話を思い出させられた。
先日はリーフでYD君のサーフィンに見とれてしまった。 スタイルのかっこよさが半端ない。 波がハードになればなるほど本当にプロっぽくて迫力のあるサーフィンをする。 KR君も、以前よりもヤバイ波を攻める姿勢が2段階ぐらいアップしててカッコよかった。 その日はKP君も相変わらずの正確なマニューバーで、難しい波だったのに危ないセクションで大技を見せたりしていた。
オンショアで不安定でサイズのある危険な感じのチューブにKP君はグラブレールで突っ込んで、出口が潰れたままぐちゃぐちゃにされて、テトラ前まで流されて危ない目にあい、身体にボードが当たってダメージも結構あったみたいでフラフラと弱って上がって行った。 攻める人間はこういうのを経験値として上達している。 怖がっていてはダメなんだと思う。
僕らのエリアのサーフィンもシーズンに突入してきたし、今シーズンこそ頑張んなきゃなって思う。

2018年1月講師キャプテンメモ 撮影J
2018年8月29日
この夏はけっこう波が良かった印象
先週末は3日間連続でビーチが良い波だった。
土曜日はサイズは小さかったがKP君がライトのチューブをメイクしたり、KR君がエアーぶっ飛んだりしていた。 みんな入っていたし、ビジターサーファーも多かった。
日曜日は、朝一はサーファーがかなり多かったらしいが、
サイズが上がりすぎたためか、僕がチェックしに行った午後3時にはみんな燃え尽きて?家に帰ってしまっていたようで、
MBOさん、KR君、AJ君、YD君、SHTさんなど仲間内で最高の波乗りができた。 もう一息でクローズアウトするんじゃないかというでかいセットがドカドカ入ることもあり、横一列のスープに大掃除されそうなこともあるぐらいだが、ブレイクは基本的に形が良く、パワーも十分でライトもレフトも行ける、二位ノ浜での年間ベスト10には入るかなというイメージの最高の波だった。
MBOさんはいつものように玄人好みの大きなラインを描いていたし、
KR君も大はしゃぎしながら波を刻んでいた。
AJ君はカービングを楽しんで、YD君は深いボトムターンから、リスキーなセクションのリップやサイズのあるチューブを攻めたりしてキレキレだった
。 いつもは辛口のYD君も今日は良い波という感想だった。
SHTさんだけは1人でビーチ右端の岩棚のライトを狙って良い波を掴んでいた。 僕もかなりかっ飛ぶライトの波で五回ぐらい思い切りトップターンしたりして最高に楽しかった。 サーフィン最高!って思う感じだ。
次の日の月曜日は一気にサイズが落ちて、潮が高い時間にはあまりブレイクしていない様子で誰も入っていなかったが、駄目元で入っていたら、潮が引くに連れてブレイクがどんどん良くなってきて、結局波のクオリティは水抜け的にかなり良いコンディションになった。
小さくなったとはいえ、胸ぐらいの最高に走る波でなんでもできる感じ。
ITO君もセットの良い波を掴んでかっこよかった。
僕もけっこうエアーの練習ができた。
*二位ノ浜では今月12日と19日に溺れて亡くなった方がいた。
SHTさんが居合わせてCPR心肺蘇生法を施したらしいが、その後病院で亡くなったらしい。
心からご冥福をお祈りいたします。 海で遊ぶ時は海流や陸風などに注意が必要です。

講師キャプテンメモ 2018年8月 撮影J
2018年7月28日
台風12号
明後日から久しぶりに大きな波が上がる。
災害がありませんようにと祈りながらも、
波の無かった期間に溜まった燃える気持ちを爆発させたくてうずうずする。
ライトのリーフではこんなライディング、レフトのリーフではこんなライディング、とイメージを膨らませて興奮しすぎると寝つきが悪くなるぐらいだ。
ベッドの上で寝転んだまま、サーフィンをイメージして両足を空中にあげてイメトレをしてしまう。
そのうち目が冴えすぎると、夜中過ぎでも起き上がり、床の上でイメトレをしてドンドンと音を出してしまい、家族に指摘される。
サーフィンのイメトレは知らない人がみるとヘンなダンスみたいで、つい誰かに見られた場合は「サーフィンのイメトレです」と説明したくなる。
やっと眠れて夢を見るたびに、憧れのマニューバーをメイクできて、ああ!こうやってメイクするのか!とついに秘密がわかったような気がして、その翌日に現実の海に行くといつも通りの自分でがっかりする。
ここ数年俺のサーフィンは不思議なぐらい進歩がない。
これだけ強く望んでも、できない技はいつまでもできない。
時々、あ!もう少しでメイクかも!という感触みたいなものを味わうことはあるのだが、よく考えるとそういうのがずっとそのまま続いている。
でも、本当は、夢は叶わないほうが楽しいのかもしれない。
追いかけるプロセスが一番夢中になれるのかもしれない。

講師キャプテンメモ& SHTさん 撮影J
2018年6月30日
ウェーブプール
例年梅雨になると波の無い日々が続く。
今月は前半は北うねりも楽しめたが、ここ最近では南西のうねりしか届いていない。
WSLがケリースレーターのウェーブプールを買収したのと同じタイミングで、世界ではサーフィン用のウェーブプールの開発が加速化されつつあるように感じる。 波のクオリティも昔とは大違いだ。 近い未来には、どこの町にもショッピングセンターに併設されるようにウェーブプールができ、そこでは年間パスを持つ多くのサーファーが、規則的に作り出されるパーフェクトな波で同じトリックを繰り返し繰り返し練習している光景が見られるようになるのだろうか。
好きなときに好きなだけ練習ができるようになり、ウェーブプールの波質やバリエーションも進化すれば、海に行かずにプールだけですごい上手いサーファーになることもありえない話では無いのかもしれない。
「あなたは海のサーファーですか?」「それともプールのサーファー?」
とかいう会話になるのだろうか。 いつでも反復練習が可能という意味では、その感覚はスケートパークでのスケボーにそっくりかもしれない。
だけど、いくらウェーブプールが超未来的に進化して最高に楽しくなったとしても、必ず海でのサーフィンは相変わらずサーファーを惹きつけるままだろうと思う。 海底の岩や、移動し続ける砂、潮の満ち引き、潮の流れ、風、そして海の中で出会うイルカや魚、空や朝陽、夕陽、雲、虹、月、ときには星や夜光虫、自分と地球とが溶け合う風景。 無限の要因があって予想不可能な世界が広がるからこそ、「海のサーファー」たちは、いくつになっても一生パドルアウトし続けるのだろうと思う。
とはいえフラットが続くと辛い...
ウェーブプール、長門市にもできないかな。
たぶんすぐに年間パス買うっぽいな。


写真はフランス 2015年 講師キャプテンメモ撮影
先日、二位ノ浜の波が2日間だけだが爆発した。
多分1年間を通してもトップ3とかに確実に入るレベルで最高の波質だった。 かなりパワフルな波で、僕は2日で2本のボードが壊された。
初日はボードのノーズから30センチぐらいの位置に横に大きな亀裂が入って、ほぼ折れている。 いつそうなったのかは覚えていない。
2日目はフィンカップからフィンごと折れた。 こちらはインサイドでワイプアウトしてもまれているときに脚が当たった。
違うタイミングだったが、KPくんもボードが折れていた。 アウトサイドの波はヘッドオーバーの波が綺麗に割れてファンウェイブな感じだった。 インサイドは対照的で、ビーチのミドルエリアが深くなっていたのでそこで割れないうねりがインサイドのサンドバーで激浅いセクションにヒットすると、強烈に巻き上げるブレイクを見せていた。 KP君はずっと、この危険なチューブに、抜けれようが抜けれまいが関係なしにどんどん突っ込んで、サムライな攻めを見せていた。 YD君もこのセクションのチューブを数多くメイクして最高に楽しかったと言っていた。
このブレイクは、CTの選手なんかがセッションしたら、できない技なんかないぐらいにポテンシャルが高い波質だった。 基本的にこのインサイドブレイクは下手すると大怪我をするような危険なコンディションで、数十センチしかない水深にヘッドオーバーのうねりがつんのめるように崩れ落ちて水の渦が巻き上げるインパクトゾーンに居合わせてしまったら、ビーチだろうが大きなリスクがある状況だった。 それだけにこの2日間のセッションは大興奮で大満足だった。 残念ながら僕個人的にはライディングで何か収穫があったわけじゃないけれど、とにかく楽しかった。
他の日のリーフRではOG君が久しぶりに思い切りの良いサーフィンを見せてくれた。 OG君の思い切りの良さは変わらずで、技をかけるときに全身全霊のパワーをぶつけるスタイルはこちらが気持ちよくなる。 MTさんも日本人離れした大きな体格を活かしてスプレー飛ばしまくるパワーサーフィンを見せつけていたし、NB君もセットの波をスタイリッシュに乗りこなしていた。
AJ君は、浅くてかなりやばいセクションでも豪快にリップを決めていた。
KR君はスタイルの良いカービングのキレが一段増していてかっこいい。 KP君は1人だけチューブの読みが完璧で次から次へと水のカーテンに姿を消しては現れていた。 OMT君もITO君もTSDA君ものりまくっていた。 夕陽に照らされて黄金色に染まる波に次から次へと仲間たちがテイクオフする様子は夢を見ているようだった。 チューブになるリップが太陽に透かされると、薄いグリーンと眩しいオレンジがピンクの縁取りをされたような透明な液体がサーファーたちの背景にラッセンの絵画みたいな世界を作り出していた。
そうそう、先週は、YD君と僕が2人で入ったリーフLで、YD君が怪我をした。 どんなにヘビーなコンディションでも滅多に怪我をしないYD君が、
この日は、ワイプアウトしたときにボードが裏返ってフィンが顔に当たって、すっぱりと切れてしまった。 唇の下あたりに裂傷ができてプロレスラーのようにドバドバ流血したのだが、見た目の派手さほどにはダメージは無いようで、 縫った方が良いはずだけど病院にはいかなかったらしい。 傷の回復が早いYD君は、ちょうどそのあと数日は波が小さかったので海に入らずにもう傷は塞がったと話していた。 YD君の数少ない大怪我といえば、太平洋にある、日本でナンバーワン(四国の海部や仁淀などの河口ポイントは除いて、通常の岩場のリーフの中で)と言われる某リーフポイントで、足を数カ所深く切った時が一番ひどかったと思う。 その時は僕ともう1人のサーファーで、YD君を両脇から抱えて病院まで運んだ。 YD君は、海部でも大怪我をしたことがあるが、それ以外ではほとんど大した怪我はないと思う。 僕なんかは定期的に怪我をするのでワイプアウトの技術が低いのだと思い知らされる。 そこも真剣に磨かないとヘビーなコンディションでは身を守れないからとても大切なことだ。




写真は長門市大浜海岸 講師キャプテンメモ 1998年