surfingblog 2015

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2015年11月19日

サーフィン最高

当たり前なのだけど、パドルのように筋力が直接影響するものは、1年半のブランクはものすごいダメージを与える。 その間に水泳や筋トレなどである程度維持する方法はあるのだけれど、面倒くさがりの僕はそんなことはできなかった。 それ以前にこんなに長いこと海から離れるつもりではなかったからとも言えるが。 そんなわけで、きのう1年半ぶりに復活した今の僕は筋力ゼロ。 パドルが全然進まないのでテイクオフすらままならず、ゲティングアウトなんかきつくてきつくて死にそうなわけだけど、KR君はパドルは歩くよりも楽チンな移動手段だと言っていた。 さすがだな、と思う。 僕も毎日サーフィンしていた20代のころはそうだった記憶があるけど。

この日はそんなKR君の弁当がすごかった。 彼の車の横を歩いて通り過ぎた僕は、二三歩後ろ向きに戻って、ふと彼の車内の弁当を二度見してしまったほどに、弁当箱の中の豪華な懐石フルコースのような色とりどりの料理に目を奪われた。 KR君の弁当はもっと直接的にシンプルな表現を基調としていたイメージがある。 たとえば、ご飯粒の力強さを引き立てるためにあえて他のおかずなどを一切排除して、白いでかいおにぎりひとつだけ!!のような。 男らしい!!のような。 それプラスブラックコーヒー!!のような。 ところが今日は何かの事情でファーストクラスにアップグレードされてしまったのかすごい食事だ。

彼女のラブラブ弁当なのだろうか? 訊ねてみると、自分の手作りだそうで、内容はチン、チン、チーン、ってできるとのことだった。 (電子レンジで3品という意味らしい)それに、きのうのほか弁のおかずの残りを並べただけだと言う。 それにしても見た目がすごい豪華じゃないか?と訊くと、色彩や並べ方だけはこだわっているとのこと。 美味しそうに見える弁当は心にも脳にも良いっぽいからと話してくれた。 サーファー仲間うちでもダントツのファッショニスタの彼のことだから納得できる話だ。 

以前に彼のファッションがオシャレでそれについてYD君がどうしたらそんなにオシャレを極められるのかと質問を投げかけていたが、KR君の答えは「俺にはサーフィンとファッションしか無いから。 他のことにはまったく興味が無いんで」 とのこと。 よく見ると、彼のスニーカーの茶色は揚げ物と、シャツのカラーはほうれん草と、というように弁当のおかずもファッションとトータルコーディネートされていることに気づいた。 まったく隙がない。 完璧。 


ところで、KR君のサーフィンが進化していた。 1年半ぶりだが、マニューバとマニューバのつなぎにスピードのロスが無くて、どんどん加速している。 そしてボトムターンの深さが違う。 だからこそ、今までよりもリップへの持っていき方も激しくて、今日もレフトのリーフのパワフルなセクションで分厚い水の固まりに思い切り板をあてて、リップそのものはメイクしたけれど、ボードがまっぷたつに折れるという攻め方をしていた。 こういう攻め方でボードが折れるのは今まででも二回しかないので嬉しい!と、表情がキラキラしていた。 わかる。 ボードが壊れるのはショックだけど、こういう自分が納得する壊れ方というのもある。 リスクのあるところでビビらずに波を攻めてその結果手応えを感じながら板が折れるというパターン。 カッコいい! AJ君もかなり上手くなっていて、テイクオフからスムーズさが段違いだ。 スタイルももっとかっこ良くなっている。 新しいボードを手に入れたKP君もリップのキレがすごかった。 波の裏側から見てて、テールがまるごとズバズバ空を切って飛び出してくる。 Chippa Wilsonのボードなのだが、パッと持ってみるだけで一目でかなりトリッキーな特徴のあるスペシャルボードだなという雰囲気。 テールのロッカーもなかりきつくて普通のサーファーには乗りこなせそうにない。 そんなボードでかなり調子良さそうに乗りまくるKP君いわくマジックボードに出会った!ということだった。 最近はレイバックを極めているらしい。 マジックボードに出会うとサーフィンが変わるというのはみんなが体験することじゃないだろうか。 同じスペックでオーダーしても、高品質のサーフボードは手作業で作るので同じマジックボードにはならないというあたりがマジックボードの貴重なところだ。 この日はYD君は朝一、仕事前にサイズもある時間帯に良い波をあてたようだし、僕が行った昼過ぎには、シングルフィンの、雰囲気のあるボードで入っていたITO君やOMTくんMNBくんといったメンバーがいた。 みんな調子良さそうで嬉しかった。

僕は、ただのシンプルなテイクオフが、「最高に気持ち良い~!!」という感じだった。 サーフィン最高~!!













2015年11月18日

ただいま

仲間内の間では僕がサーフィンをやめたんじゃないかとウワサが出ているというのを聞いて、「無理も無いな・・」と納得するぐらいの時間が流れたが、とにかく僕は本当に本当に久しぶりに海に戻った。


まずは引っ越しがあった。

十何年も住んだ家を出た。 

築120年、家賃1万円の家。 

ベッドから外の遊歩道を挟んで10メートルで海岸線。

夜中に窓の外の海に月が浮かんでいたりする家。


ドラムセット、ボンゴ、コンガ、ジャンベ、エレキベースにギター、そしてピアノが転がっていた。 

貝殻なんかが吊るしてあった。

隣家は遠く、夜間照明を照らし、野外スピーカーで爆音を鳴らし、庭に作った長さ7m幅2.mのランページで友達とスケートセッションしながら夜を明かした家。 

夏は歩いて20歩で海に飛び込んで仕事前にひと泳ぎ。

家の前のメモ島という無人島で昼寝をしてた。 

島の近くではサザエを採って食べた。 

裏山の柿やびわや夏みかんやサクランボは取り放題。 

草ぼうぼうの駐車場にボロボロのダットラが似合ってた。 

夏でも海風が通って涼しくて昼寝が気持ちよい。 

この家から近所の海にサーフィンに行って、

この家から近所の山にハンググライダーで空を飛びに行って、泣いたり笑ったり、僕の青春はこの家と共にあった。


そこから出て、新しい家に引っ越した。

山の上から見下ろす感じだけど今度も海は見える。

前よりは遠いけど、10分ぐらい歩いて丘を下れば泳ぎにも行ける。 サーフィンのポイントには同じぐらいの距離。 今度の家ではもっと音楽を楽しみたい。

ピアノやウッドベースやバイオリン。 

そんな楽器が活躍する予定だ。 


引っ越しは思ったよりも時間がかかった。

さらに最近はヨーロッパに2ヶ月滞在していた。 

国際語としての英語を教える立場だし、世界の風を肌で感じることも仕事だ。 

その旅の準備や、引っ越しの後片付けもあった。


そんなこんなで久しぶりになったサーフィンだが、計算してみるとなんと1年と6ヶ月ぶりぐらいだった。

人生の中でこんなにサーフィンをしなかったことはない。

大怪我をした時も数ヶ月で戻っている。 実際には、こんなに離れる予定じゃなかった。 もし、最初に1年半サーフィンを休止できるかと訪ねられていたら「無理」と即答していたと思う。 だが、数ヶ月の予定で忙しくしているうちに、もう少しで終わるもう少しで終わるといいながら雑用が終わらずに時間が経っていった。


20代の頃は、夏に山口に波がない時期には1週間サーフィンできないと気が狂いそうになり、一緒に行く仲間が見つからなければ一人でも仕事休みの土日で片道10時間の下道を運転して鹿児島までサーフィンに行ったりした。


1日中13時間ぐらいサーフィンした日でも、その夜に晩ご飯を食べサーフィンビデオを見ているとまたサーフィンをしたくなって、仲間を誘って暗い海に入った。 時には仲間が夜のサーフィンを嫌うこともあり、僕は一人ぽっちで、それが真冬12月でも、夜中12時すぎていても、ナイトサーフィンを2時間以上もしていた。 そういう僕が1年半もサーフィンをしなかったら「あいつはサーフィンやめたのかな」って言われるわけだ。 とんでもない笑 サーフィンのためにこの田舎町に住み着いているわけだし。 サーフィンは意識しなくても自然な存在だ。 僕の心のなかでは特別な力は入っていない。 たぶん死ぬまで当たり前のようにサーフボードを持って海に通い続けるんだと思う。 だから、1年半離れていたけど、ある日予告もせずにポイントに行くと、普通にKR君とAJ君たちがいて、「おー!!ひさしぶり~!!」とか言ってハグをして、仲間の中に戻って5分もしないうちに本当にいつも通りの風景と音に包まれている自分がいて安心した。

ただいま、みんな! ただいま海!

I love you!!
















2015年7月20日月曜日

恐怖 勇気 友情



“It came up and he was wrestling it, and I saw he got knocked off his board, I felt like I couldn’t get there quick enough.” “I was like `I’ve got a board, if I can get there I can stab it or whatever, I’ve got a weapon’.” 


「サメは浮上して来て、彼は揉み合っていた、そして彼がボードから叩き落とされるのを見たんだ。僕は彼のところに十分に早く辿り着けないんじゃないかっていう気がした。僕は、自分のボードがあるし、もしあそこに行けたらサメを突き刺すにしろ何にしろできるし、僕には武器がある。」


ジュリアンウィルソンのインタビューだ。

7月20日 南アフリカのジェフリーズベイの大会。Mick FanningミックファニングとJulian WilsonジュリアンウィルソンのJ-BAY OPEN決勝の真っ最中に、ミックファニングがシャークアタックにあった。 テレビ中継される世界大会の舞台で、過去3度世界チャンピオンになっているミックファニングが巨大なホオジロサメに襲われるという前代未聞の事故の直後、無事に陸に戻れた対戦相手のジュリアンウィルソンへのインタビュー。

参照 interview Mick Fanning Shark Attack J-Bay



「 小さな波が沸き上がってきて、僕はただ思ったんだ、彼が消えてしまった、彼が水中に消えてしまったって。」


ここまで語ったときジュリアンは感情があふれて泣き崩れてしまった。 




ここからは事件直後に陸に上がったミックファニングのインタビュー。 

「 のんびりして、自分の機会が、自分の波が来るのを待っていたんだ。 試合はその時点でジュリアンがポイントをリードしてるのは知ったしね。 よし、そろそろパドルして動き出すかなって思った時だった。 ふいに本能的に背後に誰かがいるっていう気配がしたんだ。 そして僕は何かに水中に引きずり込まれかけたんだ。 そしてそいつは浮上して来た。 すぐそこにでかいヒレが丸ごと見えて、そいつがバシャバシャとそこら中の水を叩き回ってた。 とっさに俺は足を引っ込めたよ。 ボードから飛び退いたんだ。 そいつは何度も俺のボードに向かって来た。 俺はただ蹴飛ばしたり叫んだり・・・   その後突然自分のレッグロープ(オーストラリア英語でリーシュのこと) ごと水中に引きずり込まれたんだ。 二三発サメの背中を殴ったよ。 でも、水中にしばらく引きずられて、そして突然レッグロープは切れたから俺は水上に浮上できた。 俺はただ泳いで泳いで、叫んでた。 そして俺はジュリアンに逃げるように叫んだんだ。 なのにあいつは俺の方に向かって来てた。 そのまま泳ぎながら、時々サメが俺の方に向かって来てるかどうか振り返っていたんだ。 もういちど襲ってきたら少なくともそれが見えるようにね。 その少し後にはジェットスキーとボートが救助に来てくれた。 信じられないよ。 ただぶっ飛とばされる感覚だ。

正直言って、もし、もう二度と大会でサーフィンできなかったとしてもぜんぜん幸せだよ。 こんなことから無事に生きて帰ってこれたなんて・・・ 





以下は事件直後のケリースレータへのインタビュー


「 本当に非現実的だった。 ボートやジェットが急いでラインアップに向かって行くのが見えた。 そんなことが起きる、考えられる唯一の理由は誰かがシャークアタックにあったってことだ。 ビーチの本部に走って行って、何が起きたんだ?って問いつめた。 俺はほんとに、笑いたくなるのと泣きたくなるのが半分半分だよ。 だってこんなことがあって、彼は本当にラッキーで無事で、・・・このことには本当に言葉を失うよ。    

ここでリポーターの質問  ミック達は大会のゆくえはどうでも良いと言ってたし、運営本部にとってもキャンセルは簡単な決断だった?・・・    

ケリー  そうだね。 まだ二頭のサメが目撃されてるし、コンテストよりも命の方が大切だ。 それに、今のミックがこの大会を2位で終わることを心配してるとは思えないね。 彼は多分どこかに行って、休んで、泣いて、だって俺たちはもう少しで友人をひとりサメに食べられかけたんだ。 でも彼は無事だった。 二三発殴ったって言ってたね。  血も流していない。 彼は傷一つない。 状況からすればこれ以上に幸運な結果は無いね。

大会に出てたみんなもみんな大騒ぎだ。 ビデオを見たりして、見たか?見たか?ってみんなで言い合って。 みんな驚きで目がまんまるになってる。レオと俺はあの場でサーフィンしていてヒートが始まる直前に一本乗って岸にあがったんだ。 だから、ちょっとの差で襲われていたのは俺だったかもしれない。   

リポーター    サメはここ南アフリカの環境の一部だよね。 でも、こんなことが起きると不思議だ。 快晴で、決勝のタイミング。 あれはいわゆるサメの 餌を食べる時間帯 っていうやつじゃないよね?

ケリー  違うね。 ところで今回の映像は、史上もっとも完全な形で記録されたシャークアタックだろうね。 

それに、あれが実際にはサメにとっての 攻撃 だったかどうかはわからないと思うんだ。 たぶんサメは近くを泳いでいて、ミックのリーシュに引っかかった。 そして、引っかかったリーシュを振りほどくために暴れたんだ。 その後でもしかしたらサメはこう思った。「まてよ、これは何なんだ?」 ってね。 そして、たぶんサメはその対象(ミック)に興味を持ったのかもしれない。 俺はフロリダに、リーシュに間違ってサメが引っかかって、殴って追い払ったって言う友達がいるんだ。 とにかく、俺たちにはわからない。 あのサメがミックのそばをたまたま通りかかっただけなのか、それともパクッとかじってやろうと思っていたのか。

もしサメが襲おうとしてはいなかったんならそれは良いことだね。ここジェフリーズベイではたくさんのシャークアタックが報告されていて、俺たちの誰もが、ここにパドルアウトすることのリスクは知っている。 正直俺だって今日1日で30回はサメのことが頭をよぎったよ。自分のヒートがあるたびに、今日だと三回のヒートで、俺は1ヒートに10回はサメのことを考えたりしたんだ。 誰もいない海に一人で波待ちをしていると、サメは俺のことを聴くだろうし見るだろうなって。 それが現実だ。 グレイヘンズリーに話を聞いてみると良いよ。 彼は俺が今まで聞いた話の中で一番怖いサメとの遭遇の話を知っているよ。

リポーター   君は今までケイジダイビング(檻の中でダイビングをしてサメなどを観察すること)も体験してるし。この地域の海洋生物に精通してるよね。 君の経験から言って、ヒレの大きさから考えて、あのサメのサイズを推測することはできるかな?

ケリー    いや。 それはわからないよ。3メートルだったかもしれないし、4メートルだったかもしれない。

リポーター   それはでかいサメだね。

ケリー   でかいよ。 ミックよりもぜんぜんでかかった。 彼の体重の数倍はあったはずだ。  わからないけど、ミックがそのうち、恐怖を乗り越えたら、彼はこの体験のことを笑うと思うよ。 信じられないな。 俺はサメに襲われて、そしてあいつは俺を食べなかったんだ、ってね。 もし海であんなことが君の身に起きるとしたら、ミックのケースは完璧な状況だね。 だって、誰も傷つかずに、恐怖だけ味わって、わかんないよ。クレイジーだ。

リポーター 今後の影響はどうだろう?

ケリー  そうだね。 これから俺たちはタヒチに向かうし・・・ みんなはこのことを話しまくるだろうね。 そして、20年後ぐらいには、「あのとき俺らみんなあそこにいたよな?」 とか「 あれが起きた時お前はどこにいたんだ?」とか、そういうことを言うんじゃないかな。 

俺はただ胸を撫で下ろしているんだ。 あんなとんでもない劇的な出来事があって、ミックは無事だった。

リポーター  ミックと君は深い友人だし、だけど、競技上は強力なライバルでもあるよね。 でも、こういうことがあると、そんなこともどうでも良くなる?

ケリー  まさにそうだね。 俺たちはお互いに競い合う関係で、お互いにリラックスして競い合えるようなライバルなんだ。 だけど、こう言うことが起きると、本当にたくさんのことがどうでもよいことだと思えるんだよ。 誰か大切な人が死んでしまったり、ヘビーなことが人生に起きたりすると、サーフィンコンテストでポイントを稼いで勝とうとしたりすることやいろんなことが小さいことだって気づく。 大切なのは人との関係だ。友情だったり、一番大切なもののことを思い出させてくれるんだ。




*上記のインタビューについては、 テレビ録画をざっと流して聴き取ったので、音声が数カ所聴き取りづらいところは誤訳があるかもしれません。



山口県でサーフィンしている僕らの仲間内でも、

いざ何か危険なことが起きた時にはどう対処できるか、という話になることはある。 日本ではサメにサーファーが教われるというケースはゼロに近いので、僕らの話題はビッグウェーブで仲間が事故にあった場合の話が多い。

印象深い会話では、KR君、AJ君、YD君、KP君、OG君と食事をしながら話をしていた時だと思う。 もしインサイドにテトラポットがある僕らのローカルポイントで、ビッグウェーブの日に仲間の誰かが大怪我をして、テトラポット近くに浮いたままそこから自力で動けなくなっていたら、どうやって救助できるだろうかというような話をしていた。

怪我をした本人がほとんど自力で動けないような場合は、彼を引きずって、激しく波の打ち寄せるテトラポットの所から岸に上がろうとすることはおそらく命がけの救助になるだろう。 自分もいっしょに死んでしまうかもしれない。 だけど、そんな時には他の仲間を呼んだりする余裕など無い可能性がある。 すぐにその場で自分ひとりでどうにかしなければならないかもしれないのだ。

そんな流れで、 OG君が言ったセリフが忘れられない。「俺は、この仲間のためなら命を投げ出せると思うなあ」 僕もそうだと言ったような気がするが、本当に僕にはそんな行動がとれるのだろうか。

僕は一度だけそういうたぐいの体験がある。 真冬のある日、とてもパワフルな波が立つポイントでかなりのビッグウェーブのセッションを楽しんでいた。 ところが、突然風が荒れ始めて嵐のようになり、セットの波のサイズも回数もどんどん激しさを増して見る見るうちにどんどんサイズアップしてしまい急激に危険な感じでクローズアウトし、かつて経験したことが無いぐらいの激しいカレントで、沖に向かって川のように水が流れ始めた。 仲間は一人ひとりと危険を察知して上がって行ったが、ボクとKR君はまだラインアップ周辺にいた。 それでも、僕らはわりと岸に上がる位置の延長線上の沖にはいたが、上がるところからは一番遠く、ピークの反対側の遥か遥か遠くに 、1本波に乗ってゲティングアウトしてくる途中のまま、AJ君が取り残されていた。 そちらのインサイドでは本当にヤバい大きさのショアブレイクがテトラポットかさらに奥では岩棚の上にブレイクしている。 もし彼のところにセットが連続で入ってそちらに捕まったらおしまいかもしれない。 僕とKR君はしばらくの間AJ君を救助に行こうとしてパドルを続けたが、流れでそちらに近づけなくなってきて、逆にそこから沖に流れるカレントに捕まりそうになった。 何度もたて続けに入るセットではドルフィンをしても効かずに毎回ぐちゃぐちゃに揉まれていた。 ドルフィンを何度も失敗してボードを引きはがされて水中で引きずられて強打したりするうちに、体力も奪われ、自分のパドル力もずいぶん弱くなってしまっていた。 このままでは自分が遭難するかもしれないと感じた。 必要ならば海上保安庁に救助依頼をするしかないかなという判断をして、AJ君に背を向け僕もKR 君も岸を目指した。 岸に上がるとAJ君が必死のパドルで戻ってくるまで15分だか30分わからないが、長い間本当にハラハラしながら5人ぐらいの仲間で彼を見守った。 仲間の救助ということを本気で考えたのはこのときだけだ。 でも、本当に何かが起きたとき、自分がどういう行動をできる男なのかはその瞬間まではわからないのかもしれない。 巨大なサメに対してできる限り冷静に対処できたミック、そして、あとでボロボロに泣き崩れるぐらい怖いことなのに、真っ向からサメに向かって友達を救いに行ったジュリアン。 信じられないような出来事の中に、勇気や友情について想った。








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サーフィン用語


ノーズ  サーフボードの先端

テール  サーフボードの最後尾

レール  サーフボードの横の部分(この部分を沈めてターンする)

フィン  ボードの裏のサメのヒレのような部分(これもターンに使う)現代のボードは通常3つある(昔は一つだった)

ターン  方向転換のこと (緩やかなターンから急激なものまで)

パドル  波の崩れる沖合までクロールのようにこいで移動すること

ドルフィン  沖にパドルアウトする時に目の前で崩れる波をイルカのように潜ってやり過ごす技

レギュラー   岸から見て右から左に崩れる波

グーフィー   岸から見て左から右に崩れる波

ブレイク    波の崩れ方、崩れること

ショルダー   波の斜面の今から崩れる部分

ボトム     波の一番下の底の部分

トップ     波の一番上の部分

アウトサイド  岸から遠い沖の方

インサイド   岸に近い波打ち際の方

テイクオフ   波を捕まえてサーフボードに立ち上がる動作

カットバック  波の上を走っている最中でUターンをして戻ること

パワーゾーン  波の力が一番強い部分

ライン     波の上の自分が走るコース、そのコース取り

360   走っている最中に360度の水平方向の回転をすること

リップ(オフザリップ)    波のトップでの急激なターン

ドライブターン  脚力、遠心力、高度な体重移動の技術を使って、水中に深くレールを入れて、大きく加速していくターン

カーヴィング  波のトップでレールを深く水中に入れてドライブターンすること

マニューバー  波の上ですべての技術を使ってボードコントロールを行い、思いどおりの動きをすること   あらゆる技の総称

メイクする    技を成功させること

エアリアル フルスピードまで加速して、波のトップから空中にジャンプする技の総称

チューブ 波の崩れ方によっては空洞になりトンネルのような土管のような部分ができる

このチューブに入り、そしてメイクすることはとても高度な技術を必要とする

ワイプアウト  波に乗っている時に転倒してしまうこと

パーリング テイクオフを失敗して落下すること

掘れる  崩れる波の斜面が急激に切り立って角度が直角に近くなること    こういう波はテイクオフが難しい

たるい   崩れる波の斜面がとてもゆるやかな波のこと 

刺さる   テイクオフの瞬間やターンの直後にノーズが波に突き刺さること   

セクション 波のある一部分  または進行方向の数メートルの範囲

フローター  進行方向の波が一気に崩れるセクションで崩れるトップを無重力で滑るように横に走り抜ける技

前が落ちる  波の進行方向、自分の目の前の波が崩れてしまうことによって、それ以上横に進めなくなること。 それ以降は真っすぐ岸に向かうことしかできないので、その場でライディングをやめたりする