講師のブログ




2012321


Last words





あふれるような気持ちを 限られた短い言葉に込めないといけないとしたら



そんな場面で、とある二組の恋人達が交わした言葉のことを書いてみようと思う









ひとつめは、長年連れ添った夫を残して天国へ旅立った妻のことば




病室のベッドの 最後の瞬間


しぼんだ花が 風に吹かれて落ちるように


命が薄れていく妻の身体を抱きしめながら


少年のように 無力な夫


夫の不器用な手を取り 穏やかに目を閉じるときに 彼女はささやいた


「愛してるよ バイバイ」









もうひとつは、若 くして病に倒れ、妻を残して空へ羽ばたかなくてはならなかった夫の言葉



「残された人生をお前らしく精一杯に生きること それからおいで 待っている」







最初の話はご両親の別れを病室で見届けた娘さんが教えてくれた。 


次の話は、ご主人の旅立ちを見送ったその女性が直接教えてくれた。 



どちらもごく最近のこと。


ここの近くの小さな街に、手をつないで生きていた名もない恋人達の話